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どう行ったのかはもう、よく覚えていない。だからきっとオプショナル・ツアーの ようなものだったのだろう。 「有名な!」巨大仏教遺跡・ボロブドゥール、ヒンドゥ教の寺院・プランバナン。 これくらいは観ておかなくちゃ、、、と、観光したのだとおもう。 私は「観光名所」というのはホントーはあまり好きでなく、いつも、人から見れば どうでもいいような所でブラブラと過すのが好きなタイプだ。 でも行ってみれば古都・ジョグジャカルタは街の雰囲気ものんびーりしていて 「やっぱ、来てみるもんだなぁ」なんておもったりした。 8世紀半ばに建てられたという巨大仏教遺跡ボロブドゥール。 |
遺跡の裏手になるのだろうか、象に乗って公園敷地内を散歩できるようになっている。 乗りたくはなかったが、「象と一緒に写真とってあげる」とガイドくんが言うので ありがたくおねがいした。 私はメスの象の右横にたち、 ”なんて長いマツゲをしているんだろう。たしか、人間と同じくらいの脳力を もっているんじゃなかったっけ?” 半分話しかけるように心の中でつぶやくと (またもやアブナイ人かも。) 一心に餌をたべていた象が返事をするように体ごと私の方に向きをかえた。 偶然?にしてはタイミングがよすぎる。 わたしはびっくりしてしまって、少し後ずさりした。 象との記念写真をパチリと撮って、その後象からのアプローチはなかったけれど なんとも不思議な感覚だった。 日本に帰って、象と私の写真を友人にみせるとやはり、「不自然なポーズだ。」 という意見。不自然なのか自然なのか... |
不自然ついでに巨体動物との交信話しをもうひとつ。”不思議ちゃん?!”と言われ ようが、もう構わない。暴露しよう。 思い出にのこる家族旅行、場所は伊豆・下田の水族館。 海に網を張ってその中でシャチを飼育していた。私はそれに気づかず桟橋を歩いて いたのだが、あんまり天気も良くなく気分もなぜか沈んでいて、 ”あ〜ぁ。”とため息をついた時、 ”どうしたの?”と問いかけがきた。 声ではなかった。耳で聞いた言葉ではなく話しかけられた。 でも、前にも後ろにも人は歩いておらず、だいいち声ではなかった... ”えぇっ?何、いまの?” 下を見ると海にぷか〜っとシャチが浮かんでいた。 一瞬でシャチからの問いかけだとわかってしまった。これにもビビった。 わかってしまった自分にビビった。 ボロブドゥールとは直接つながりはないけれど、 ある写真展がきっかけでここ3年、クジラ漁が許されているレンバタ島が気になっている。 ヌサ・トゥンガラ諸島の東端に浮いている島である。 「ラマファー」という、クジラと自然と格闘しながら生きている人たちがいる。 クジラを殺すことは、イケナイ ことなのかもしれない。 だけど、ラマファーにとってはクジラを獲らなければ 餓え が待っている。 貧しい土地なのだそうだ。 生きることに自力で必死になれる人たちの輝いている目を見にいくことがいま 私の原動力になっているのかもしれない。 インドネシアは、ほんとうにほんとうに興味がつきない。 |
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