活動メディア関係のトピックス

数行コメントの作られ方

(週刊「スパ・SPA!」)


週刊「スパ」2005年12/27号のコメント。


こういうコメントはどのようにして作られるのか、その過程を公開しよう。

まず、これは、コメント依頼としてではなく、アンケート依頼ということで編集
部からメールが送られてきたものである。
以下が、そのアンケートの質問と、そこに私の回答を加えたもの。
つまり、こういう回答をしたものが、上のような記事になったのです。
イラク派遣再考(仮)」アンケート

『週刊SPA!』12/20発売(12/27号)

Q1
ご自身が見聞きするここ半年の現地(サマーワ宿営地およびその周辺)の自衛隊
を取り巻く状況と、日本国内での報道を比べたときに情報不足や違和感を覚える
点はありますか?

・ YES or NO
・ YESの場合は、その点や理由を具体的にお答え下さい。

(回答)
YES

大手メディアの情報には、軍事的な視点を嫌う傾向があるからでしょう。
あとは、日本人の多くは、サマワの自衛隊には特に興味はないと思うので、情報
不足になってしまうのは仕方ない。

しかし、専門媒体では、そこそこイラク情報は拾えるほうだと思います。少なく
とも、世界中にある他の戦争に比べればイラク情報は多いほうだし、サマワに関
する情報はその中でもとく多いほうでしょう。

情報は少なすぎれば、少ないということにも国民は気づかない。
そこそこの量の情報があるから「もっと欲しい」と不足を感じるものだと思います。


Q2
このたびの自衛隊の派遣期間延長は、(手続きや対処の側面から)妥当な措置
だったと考えられますか?

・YES or NO
・ YESの場合は、その点や理由を具体的にお答え下さい。

(回答)
YES

自衛隊の任務は、治安維持ではなく復興支援である。そして、復興支援は完遂さ
れたわけではない。英豪軍が治安維持は終了として撤退しても、復興支援の役割
は残っているのだから、英豪軍の撤退に左右される必要はないでしょう。

サマワ周辺の治安が悪化して自衛隊の活動が困難になった場合には、撤退するこ
とを、含ませているから良いと思う。


Q3
雑誌掲載用の肩書きとお名前をお願いいたします。

(回答)
肩書き、東長崎機関
名前、加藤健二郎

スパ掲載の記事中では、戦争反対・平和系として人気の3人は、肩書きが
「ジャーナリスト」「フリージャーナリスト」「フォトジャーナリスト」と使い
分けられていた。

そして、カトケンだけが「人間の盾としてイラク戦争に反対した」という肩書き
をいただける栄光に輝いたのでした。

東長崎機関という肩書きで回答したのだが、
週刊誌の一般解釈では、
「東長崎機関=人間の盾としてイラク戦争に反対」だったんですね。

まあ、これだもんね、そう思われるか。