インフラ海外拠点イラク軍事・戦争

人間の盾団の裏側1



戦争を止めるためだったはずの「人間の盾団」
加藤健二郎氏が4月2日に加わってから、盾団の心と行動は悪の囁きに導かれていった。

頭上を飛ぶ「ビシュン」という銃弾の飛翔音に、神崎くんは「おぉぉぉぉ!」と感激。
4月5日のドーラ地区地上戦で、浄水場の人間の盾団は、伏せることと飛翔音の聞き分け
をすでに体得。
飛翔音が「ヒュー」から「シュー」になっていったら、弾道は遠ざかってることを盾団は
すでに知っていた。匍匐姿勢から立てひざに姿勢を高くする。
右から、看護士の繁子、元信濃毎日新聞の純平、裸足のフランス人ナディア、
大学生パッカーの今村、民宿のオヤジ杉本カメラマン、双子の元サラリーマン神崎。

人間の盾団生活、楽しそうでしょ?
そりゃ楽しいよ。楽しくてたまらんね。ジャーナリストとして登録している人たちはほと
んど立ち入ることの許されないバグダッド南方ドーラ戦線で、毎日、こんなことやってた
んだからさッ。
昨夜、シャワーを浴びてて空爆シーンを逃した安田純平くん。
ドーラ戦線絶好調!!!
イラク軍弾薬庫がドッカーーーーン!!
イラク人の制止を振り切って浄水場から飛び出し、半身塹壕でビデオを回す。
相澤恭行(左)と志葉玲(中)。呆れるイラク人(右)。
バグダッド攻防戦最後の激戦地、バグダッド大学攻防戦は3時間に及んだ。
ドーラ浄水場は、バグダッド大学とチグリス川を挟んで対岸。
最後まで、人間の盾団ドーラ浄水場は戦争見物特等席。
京都大学の学生くんでバックパッカーの今村くんは、ドーラに侵攻した米陸軍第3師団の
AT−4(M−136)対戦車ロケットを盗んできてしまった。
      
「盗んできてしまった」の真実について、正確にコメントしてほしいとの依頼があったの で、ここに説明しておきます。まず、このロケット弾発射機は、ロケット弾を発射すると 発射機も使い捨てになるタイプです。そして、この発射機は、すでに発射済みで使用でき ないものです。それが米兵から見えるところに捨ててあったので拾い上げたのですが、米 兵は、そのまま黙認したので持ってきました。発射済みのこの筒は、日本国内のミリタリ ーショップでも数千円で売ってるものです。その翌日、バグダッド中心街で米軍の検問を 通るときに、手渡してしまいました。    (加藤健二郎)

続く