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英語圏大手メディアの自衛隊報道 9

(報告:常岡千恵子)


  お次は、同じく沖縄での、もっと高度な空の日米交流の要旨をお伝え
しよう。

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http://www.military.com/NewsContent/0,13319,77526,00.html
↑(下記の記事が掲載されているサイト)

『オキナワ・マリーン』(米海兵隊非公式ミニコミ紙)                
                  2005年9月23日付
          −海兵隊と航空自衛隊のパイロットが大空へ


<那覇基地、沖縄> 日本の航空自衛隊のパイロット8人と、海兵隊のパイロット4人が、 9月7−9日に沖縄上空で、初の軽戦闘を行った。 彼らは、航空自衛隊第83航空隊第302飛行隊と、第1海兵航空団 第12海兵航空群第312戦闘攻撃飛行隊のパイロットである。 この小戦闘訓練は多くの点でユニークだが、その発端も少なからずユ ニークだった。 第312戦闘攻撃飛行隊のユニット情報将校のサム・P・ブランツァ ー大尉によれば、航空自衛隊と、第312戦闘攻撃飛行隊のパイロット たちが、日本の街角で偶然に出会った。 この時、二国間訓練のアイデアが持ち上がり、数ヶ月後に実ったとい う。 ブランツァーは、「われわれの知るかぎりでは、われわれのユニット が日本軍と一緒に行動したのは、これが初めてだ」と語った。 航空自衛隊と第312戦闘攻撃飛行隊のパイロットは、一緒に訓練を 行っただけでなく、第302飛行隊のホームの那覇基地と、第312戦 闘攻撃飛行隊の現在のホームの嘉手納飛行場を相互訪問した。 第312戦闘攻撃飛行隊の指揮官、ダグラス・A・デン中佐は、この 新しい訓練が、参加者全員にとって有益だと確信している。 デンは、「海兵隊にとって楽しい訓練だった」と言い、「いい文化交流 にもなったし、最高の訓練だ」と述べた。 デンによれば、この訓練の実施には多くの理由があった。 「まず、海兵隊はここで、二国間訓練の機会が少ない」とデンは語り、 「第二に、ホスト国と交流する機会を与えてくれる。そして最後に、わ れわれのパイロットが違った機種に接することができる」と述べた。 デンはとりわけ、航空自衛隊のF−4EJファントムと飛ぶことに胸 を躍らせた。  彼は「別の機種と一緒に飛行するたびに、プロとしての航空機操縦技 術が向上する」と語り、「われわれも、この機種で飛んでいました。そ れと一緒に飛べた、素晴らしい機会だった」と言った。 軽戦闘の間、パイロットは、ツー・オン・ツーと、ツー・オン・ワン の飛行を行った。  第302飛行隊(注:自衛隊)が沖縄基地を、第312戦闘攻撃飛行 隊(注:米海兵隊)が嘉手納を発進し、沖縄上空で合流した。  軽戦闘は、離陸から15分以内で終わった。  実弾は使用されなかったが、パイロットたちはレーダーを駆使して、 目標迎撃のシミュレーションを行った。  空中戦の訓練、機動性の強化、長・短距離射程兵器の使用訓練のため に、いくつかの異なるシナリオを用意した。  デンは、「お互いに迎撃しながら、兵器の使用や戦術を訓練した」と 述べ、「最後には視認戦闘やドッグファイトもやった」と語った。  人員や機体へのダメージを防ぐために、訓練実施前に、交戦規定につ いての詳細な打ち合わせが行われた。 第312戦闘攻撃飛行隊は、このような訓練を続けて、戦闘技術を高 めたいと望んでいる。  デンは、「このような訓練を続けることが大切だ。戦闘になれば、わ れわれは即戦力にならなければならない。このような訓練をすれば、わ れわれに出番が来ても、落ち着いて海兵隊支援を行えるようになる」と 語った。  現在のところ、再びこのような共同訓練が行われる予定はないが、双 方(注:航空自衛隊と海兵隊)とも、この新たな交流を深めることに関 心があると語っている。 。。。。。。。。。。。。。  沖縄の空で日米がドッグファイト!  終戦60周年の今年2005年、日米一体化はついにここまで進ん だ!!    ふだんスーパーホーネットを運用している第12海兵航空軍第 312戦闘攻撃飛行隊の面々にとって、きっと航空自衛隊のファントム は、涙モノのアンティークにだったに違いない。  もっとも、航空自衛隊の沖縄のF4はF15に置き換えられるという 話があり、近い将来、その楽しみは奪われてしまいそうだ。  イーグルじゃ、米海兵隊は、こんなに感動してくれないかも。 Special thanks to Mr Kenjiro Kato for providing me with his expertise in military affairs.

続く