南アフリカのアパルトヘイト政策下で27年間の牢獄生活を強いられたネルソ
ン・マンデラというと、重苦しいイメージもあったが、このように苦しい革命闘
争に身を投じてしまえる人は、人生楽しく好き勝手やってこれてた人が多いのか
も。ゲバラとかも・・。それまでの楽しい生き方からの延長で、前向きなノリと
行動力で、気づいたら闘争の中心に立ってたっていう感じ。
マンデラがギャル好きナンパ師だったことも、この映画では隠してない。軽い
ノリで結婚して、政治活動中に別の美女と浮気し、奥さんに逃げられる。そして
すかさず、街頭ナンパをして2度目の結婚。今度は奥さんに浮気相手ができ、別
れることになるわけだが、結婚も離婚もドロドロしてなくあっさりなのが、アフ
リカン気質。欧米や日本のように愛を過大評価したりしない。うまくいかなく
なったらサッサと離婚できるのが、野生大陸アフリカなのか。
アパルトヘイト南アフリカギャルギャル事情
アパルトヘイト(人種隔離政策)が施行されたのは第二次大戦後、マンデラさ
んが大人になってからのこと。つまり日本国憲法より新しい近代法。「なぜどう
いう状況下でアパルトヘイトが施行されるに至ったのか」が描かれていることを
期待してこの映画を観たのだが、そのシーンはなかったのが残念。悪法がどのよ
うな必要性や支持、環境背景から生まれるのか・・。
カトケンが南アフリカ・ヨハルスブルグ・ヒルブロウに滞在していたのは、
1989年9月〜1990年2月。その数日後、マンデラさん釈放となったビジ
ネスチャンスに乗じて、南アフリカ旅行専門会社「サン・アンド・サン」にヘッ
ドハンティングされ就職。さらに5か月後、南アフリカの食品会社からも・・。
バブルな日々でした。
マンデラ・自由への長い道 |