ヒマヒマなんとなく感想文|

映画「マンデラ・自由への長い道」

(加藤健二郎 2014.6)


 南アフリカのアパルトヘイト政策下で27年間の牢獄生活を強いられたネルソ ン・マンデラというと、重苦しいイメージもあったが、このように苦しい革命闘 争に身を投じてしまえる人は、人生楽しく好き勝手やってこれてた人が多いのか も。ゲバラとかも・・。それまでの楽しい生き方からの延長で、前向きなノリと 行動力で、気づいたら闘争の中心に立ってたっていう感じ。

 マンデラがギャル好きナンパ師だったことも、この映画では隠してない。軽い ノリで結婚して、政治活動中に別の美女と浮気し、奥さんに逃げられる。そして すかさず、街頭ナンパをして2度目の結婚。今度は奥さんに浮気相手ができ、別 れることになるわけだが、結婚も離婚もドロドロしてなくあっさりなのが、アフ リカン気質。欧米や日本のように愛を過大評価したりしない。うまくいかなく なったらサッサと離婚できるのが、野生大陸アフリカなのか。

アパルトヘイト南アフリカギャルギャル事情

 アパルトヘイト(人種隔離政策)が施行されたのは第二次大戦後、マンデラさ んが大人になってからのこと。つまり日本国憲法より新しい近代法。「なぜどう いう状況下でアパルトヘイトが施行されるに至ったのか」が描かれていることを 期待してこの映画を観たのだが、そのシーンはなかったのが残念。悪法がどのよ うな必要性や支持、環境背景から生まれるのか・・。

 カトケンが南アフリカ・ヨハルスブルグ・ヒルブロウに滞在していたのは、 1989年9月〜1990年2月。その数日後、マンデラさん釈放となったビジ ネスチャンスに乗じて、南アフリカ旅行専門会社「サン・アンド・サン」にヘッ ドハンティングされ就職。さらに5か月後、南アフリカの食品会社からも・・。
バブルな日々でした。

マンデラ・自由への長い道


続く