ヒマヒマなんとなく感想文|

わがまま量産「ソース」

(加藤健二郎 2014.5)


年に1回くらい会うワガママで自分中心思想な友人君がいる。このような有害な 性格は、繕いも装いも偽善もない生物としての原石な姿なので、たまに会ってワ ガママ思想を聞く分には、生物学的な勉強になる。

そんなワガママ君が、熱読していた本がこの「ソース」。
23刷も売れてる。

「どうすれば、こんなワガママなまま大人になれるのだろう」という疑問をもっ ていたカトケンとしては、興味があったので、薦められるままに読んでみた。
で、「なるほど、この本はワガママを量産できる」と納得。
 これは、ワガママ君に読ませたい本ではなく、たぶん、もっと善良な人に読ま せたい本なのかも。大事なことも出てくるのだが、大事な部分には僅かな字数し か割いてなく、全体的にやわらかムードでもっていく文体なので、ワガママ君が 読むと、ますますワガママを肯定してもらえた気分になりそう。

 文中に出てくる参考例となる登場人物君たちのやりたい人生や職業が、良い 人っぽいことばかりな点が、地に足がついてないフワフワした感じ。だから「や りたいこと、ワクワクすることをやれ」などと無責任なことを書けてる。カトケ ンのような「戦争大好き」人間みたいのがサンプルとして出てこない。

この「ソース」を読んでいて感じたことは、 学生時代アムウェイをしてたころの怪しい空気だ。
カトケンはアムウェイから表彰ピン貰える成果上げてるんだよ。


続く