ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

高速道路9路線・月ごと交通量2




◆写真2
 名神高速道路、下り線瀬田東JCTから京滋BP瀬田東IC方向、名神高速大
津IC方向をのぞむ。
(2007年4月30日、著者撮影。)

◆写真3
 九州自動車道、上り線太宰府ICをのぞむ。
(2005年3月21日、著者撮影。)
 つぎに、全国の高速道路の総交通量の月ごとの変化をまとめた。(図2を参照。)

◆図2
 全国の高速道路の総走行台数における、2008年4月から2009年3月ま
での毎月の1日あたりの平均交通量。
図1の9箇所の交通量では、松山自動車道や沖縄自動車道のように1月以外が最
小にならない区間も見られたが、総交通量では1月が最小であることは明確であ
る。なお、8月が最大になることは図1でも全区間で見られた傾向だったが、総
交通量で見ると突出度合いが極めて大きいことがわかる。
 
 月ごとの交通量変化の傾向はおおむねわかっていただけたかと思う。次項で
は、路線ごとの交通量に着目する。このとき、どの月の交通量に着目するか迷う
ところだが、最小の1月に着目する。たとえば最大の交通量となる8月に着目す
ると、交通量の増大比率が近い値であるため、元々交通量の多い区間と少ない区
間の差異が広がりすぎて、傾向が見えにくくなることを避けるためである。



【路線ごとの交通量】

 図1で、交通量の多いグループと少ないグループに分けられることがわかる。
 前者は、東名高速道路、名神高速道路、九州自動車道(福岡付近)。後者は、
上位から山陽自動車道(広島付近)、東北自動車道(仙台付近)、沖縄自動車
道、北陸自動車道(金沢付近)、道央自動車道(札幌付近)、松山自動車道(松
山付近)で、山陽自動車道が1日約5万台、松山自動車道が1日約3万台である。

 このレポートでは、交通量の多い区間と少ない区間をピックアップして、全国
の高速道路路線の交通量をおおまかに把握すべく切り分ける。そのため、多い区
間と少ない区間が目立つように交通量の少ない1月の交通量をプロットする。こ
れにより、交通量の多い区間は判断基準を下げれば突出し、少ない区間は上げれ
ば突出する。特に少ない区間は絶対交通量が少ないのでちょっとしたイベントの
有無で交通量の増加率があがる。ここでは比率ではなく絶対値を見るので、この
条件が適切である。

続く