ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

環状整備と交通分散3



 本稿では、高速道路の名称は便宜上正式名称ではなく、独自の体系的な分類で
記 す。八戸JCTを起点として安代までの区間を八戸自動車道、久慈方向は三
陸自動車 道、三沢方向は青森自動車道とする。久慈方向は八戸久慈自動車道と
して開通した が、将来は仙台につながる三陸自動車道の一部になる。三沢方向
は八戸北ICまでは 八戸自動車道、下田百石ICまでは百石道路、さらに三沢
までは第二みちのく道路で ある。

 この先さらに野辺地を経て青森東ICに接続して青森自動車道の一部になる。
正式名称は徒に体系が見えにくくなるので、敢えて遠い将来の名称を採用した。
な お、八戸の高速環状線に該当するは三陸道の八戸南ICから八戸JCTを経
て、青森 道の八戸北ICまでの区間とする。

 高速環状線区間は全線が暫定2車線対面通行である。また、三陸道の区間は無
料開 放中で、インターチェンジも完成型ではなく一般道路とT字の平面交差で
供用してい る。また、青森道の区間は八戸JCTで安代、盛岡方向のみとの片
方向連絡で、八戸 IC方向とは連絡していない。そのため、当該区間は八戸北
IC以北と八戸道安代方 向だけを連絡する機能しか果たしていない。正式名称
の八戸道とはあくまでも工事主 体の都合によるものだが、運用においても実態
を表している。なお、八戸JCTの分 岐では、安代、盛岡方向から八戸ICへ
向かう交通が約70%、八戸北IC方向が約 30%である。

 高速環状線はあと数キロで全通するが、2005年10月時点の実態は、環状
線の 機能ではなく、西半分は八戸道から青森道へのわずかな(1日1500台
くらいの) 通過交通を迂回させるだけである。東半分の開通区間は三陸方向か
らの国道45号を 迂回する機能を果たしている。しかし、八戸是川から都心ま
では隘路の県道なので、 45号をそのまま都心に向かい、外環状に迂回しても
大して変わらない。外環状も田 向で途切れているので、高速環状を利用した場
合と同様、隘路の県道が待っている。 結局、内環状まで進むのが無難である。
しかし、これでは45号の交通分散はできない。

◆地図3
本稿添付写真の撮影位置図。

◆写真1
八戸JCT
八戸道下り線安代方向から八戸JCT分岐をのぞむ。
右本線が八戸IC方面、左分流が三沢方面。
(2005年7月18日、著者撮影。)

◆写真2
八戸是川IC(仮)
八戸久慈道(三陸道)、八戸南IC方向をのぞむ。
(2005年7月19日、著者撮影。)

◆写真3
八戸南IC(仮)
八戸久慈道(三陸道)、八戸是川方向から八戸南ICをのぞむ。
(2005年7月19日、著者撮影。)

続く