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仙台市には都市高速道路の計画線は存在しない。都心へは一般道路の仙台西道 路だけ が進入している。市街地がまばらになる郊外に都市間高速道路を組み合 わせて大きな ループが構成される。道路構造の基本は土工で、必要な箇所のみ に構造物を適用して いる。一般道路の中央にT字状の巨大な橋脚をたてて、梁 が覆い被さる一般的な都市 高速道路の高架構造は、仙台東部道路の一部区間 (仙台東ICと仙台港北ICの間) だけに適用されている。広大な宮城県道 23号仙台塩釜線は2層構造である。 ヨーロッパの都市の高速道路網の多くは仙台市のようなかたちになっているのだ。 |
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仙台は理想的なかたちで高速道路整備が進んでいるような気がする。需要の多 い南 北方向の通過リンクが利用する東北道の交通量は多いが、まだパンクして いるわけで はない。たとえパンクしても拡幅の余地がある。一般道路の国道4 号はパンクぎみだ が、中央部に車線追加余地がある。主要交差点には立体交差 用地も確保している。そ れに仙台東部道路が補間している。 東側から都心方向へのアプローチがやや脆弱だ が、西部に比べて市街化の進 行が遅いので、区画整理で道路用地を確保することがで きそうだ。当面はその 必要もないが。北部からのアプローチは、ニュータウンのため の大規模な開発 により道路用地を確保している。ニュータウンができて需要が発生し たのだか ら、需要に対応できる計画をしているはずである。 今後、都心に高速道路が進入する都市では、すでに整備済みの都市の状況を分 析し て、適切な手法を選択してほしい。国内には、高架道路が連続する高価な 高速道路を 整備しても、費用対効果で良好な結果を得られる都市は一つも残っ ていないような気 がする。さいたま市は首都高速としてさらに延長されそうだ が、神奈川線のような効 果は期待できない。大宮線が日常的に渋滞するように なるまで状況注視していた方が 無難である。 |
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