ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

日本〜フランス・ジャンクション比較7



(2)環状方向
 自動車専用道路ペリフェリックの出入口が複雑に一般道路に接続している。出
入口 の機能は、ペリフェリックの全方向とポルト・マイヨ地区が連絡して、デ
ファンス方 向への直結路を併設することである。ポルト・マイヨ南側には、内
回りからの出口 (ポルト・マイヨのラウンドアバウトに接続するランプとデ
ファンスに直結するラン プ)と、外回りへの入口がある。これらの出入口は、
ポルト・マイヨのラウンドアバ ウトに接続するランプとデファンス方向に直結
するランプがある。

◆写真位置図1
ポルト・マイヨ南(奥)側の位置図。
(◆写真1から◆写真5までの撮影位置図。)
 3つのラウンドアバウトが接するポルト・マイヨの郊外側はペリフェリック西
側 (外側)に併走する街路との十字路になっている。交差する街路の北側は一
般道路と してどこかにつながるものではない。ペリフェリック外回りからの流
出交通をさばく ことと、ポルト・マイヨ北西側の市街地(ヌイイ・シュル・
セーヌ)に分散する。シ ャンゼリゼ通りの延長と併走するテルヌ通りまでしか
通じていない。

 南側はペリフェリック上のラウンドアバウトと融合して郊外方向への2つの放
射道 路が集まる。これらの道路はさらにブローニュの森に続く複数の放射道路
を集める。

 ポルト・マイヨ東側の交差点を含めて総体として見れば、ポルト・マイヨ地区
には 16方向から街路が集まることになる。◆航空写真1において、手前の高層
ビルはパ リ国際センターである。ポルト・マイヨ北東角は、規模が小さいが副
都心を構成して いる。

◆航空写真2
ポルト・マイヨ西側(郊外側)
 ポルト・マイヨへの出口(A)はこの地区の手前で内回り本線から右に分岐し
て地 平に上って、南側のラウンドアバウトに接続する。都心方向へはそのまま
接する東側 のラウンドアバウトを利用する。ほかの方向へはラウンドアバウト
を周回することに よりどこにでも行くことができる。

 デファンス方向は、出口(A)の先で右に分岐して地下にもぐる(◆写真
3)。堀 割のペリフェリックの下をアンダークロスして、放射外向き(シャル
ル・ド・ゴール 通り)の中央車線で地平に上る。このトンネルの出口手前で、
右からペリフェリック 外回りからの出口ランプと合流する。

 ポルト・マイヨから外回り本線への入口は、出口に比べて複雑である。南側の
ラウ ンドアバウトからの入口(◆写真4)が最も南側で合流する(◆写真1)。

 この合流 の手前(北側)で、デファンス方向からの入口ランプ(B)が合流
する。このランプ は放射内向きの中央車線から地下にもぐってトンネル内を大
きく右にカーブして、環 状外回り合流部の手前でトンネル出口になる。この合
流部はポルト・マイヨ南側のラ ウンドアバウトの下にあたるので、航空写真で
はわかりにくい。合流部の終端が◆写 真3に少し写っている。

◆写真1
ポルト・マイヨ
ペリフェリック南方向(ポルト・ドーフィンス方向)をのぞむ。
(1993年11月6日、著者撮影。◆写真1から◆写真20までは同条件。)

◆写真2
ポルト・マイヨ
シャルル・ド・ゴール通り上り線からペリフェリック内回りへの亘り線。写真右
側の 分岐は、この亘り線は、途中でラミラール・ブリュイクス通る外回りへの
出口であ る。出口ランプと亘り線は一体になって弧を描いてペリフェリック本
線をオーバーク ロスする。
(放射内向きから環状右回りへの亘り線)

続く