さて、もう一つの連絡線が静岡市清水(旧清水市)での清水連絡路である。清
水連 絡路は、当面の端点(御殿場JCTと引佐JCT)の間ではやや東京寄り
だが、計画 全線においてはほぼ中間点にあたる。東京方面から第二東名高速道
路経由で静岡市街 方面へ、名古屋方面から第二東名高速道路で静岡市東部方面
への利便性が高い。
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◆地形図1
清水連絡路、伊佐布IC
第二東名高速道路、清水連絡路、吉原JCT
(線はあくまでもイメージなので、太さや詳細位置については正確ではない。)
中部横断自動車道身延方面は当面建設されないので、身延方面への亘り線(桃
線)は 建設されない。
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ところで、第二東名高速道路は、東名高速道路とは伊勢原JCT、御殿場
JCT、 豊田JCT※で交差する。御殿場JCTの交差は「ねじれ」にあたるも
のなので純然 たる交差ではないだろう。すると、下り線でたどれば、伊勢原で
海側から交差して、 豊田で山側から交差する。つまり、伊勢原JCTと豊田
JCTの間は、東名高速道路 の山側を通過することになる。静岡県内はこの区
間にすべて含まれるので、山際の厳 しい地形を貫通することになる。
※豊田JCTの交差
豊田JCTで交差しているのは正確には伊勢湾岸自動車道である。第二東名高
速道 路は、豊田JCTの東京寄りで東海環状自動車道と接続する豊田東JCT
までであ る。しかし、第二東名高速道路と伊勢湾岸道は豊田東JCT以西でも
道なりに同規格 の本線が連続している。本報告では便宜上、豊田JCTを第二
東名高速道路と東名高 速道路の交差地点とした。
清水連絡路が接続する吉原JCTは、静岡市(旧清水市)の丘陵部に位置して
い る。(◆地形図1を参照。)
高いところでは標高280メートルの丘陵を削り、低いところでは標高80
メート ルの谷間を高架橋で渡る。狭い範囲で高低差200メートルの急峻な地
形に複雑なジ ャンクションが建設される。開通して本線を通過すれば、原地形
は気にならないが、 工事中は「なぜこのような建設に不利な地形を選んだの
か」という余計な心配をして しまう。
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◆写真1
静岡市清水伊佐布
清水連絡路、伊佐布IC
静岡県道75号清水富士宮線へのアプローチ部をのぞむ。
(2003年10月24日、著者撮影。)
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◆写真2
静岡市清水伊佐布
清水連絡路、伊佐布IC
本線アプローチ部(トランペット型IC)、吉原JCT方向をのぞむ。
(2003年10月24日、著者撮影。)
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◆地形図1は、国土地理院発行の25000分の1地形図の「清水」と「和田
島」 の2葉を合成している。いずれも2001年9月1日発行分である。◆写真
1、2の 伊佐布ICの一般道路へのアプローチランプの北側で、等高線が切断
されている。2 001年9月以前にすでに、地形が改造されていたのだ。清水
連絡路は等高線の切断 箇所から深い谷間を高い高架橋で渡り、南側の改造済み
の台地に至る。これは台地の 上ではなく、東側の切り取り部分の通過になる。◆
写真2は、台地の上から撮影して いる。写真ではわかりにくいが、かなり高い
箇所から標準レンズで撮影している。
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◆写真3
静岡市清水吉原
第二東名高速道路、清水連絡路、吉原JCT
手前のカーブした高架橋は、第二東名高速道路上り線浜北方面から清水連絡路東
名高 速道路方面への亘り線である。
(2003年10月24日、著者撮影。)
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◆写真4
静岡市清水吉原
第二東名高速道路、清水連絡路、吉原JCT
手前から中央部へ連続する高橋脚は、第二東名高速道路下り線御殿場方面から清
水連 絡路東名高速道路方面への亘り線で、右から連続するのは第二東名高速道
路上り線浜 北方面からの亘り線、これらは左の丘陵を回り込んだ地点で合流す
る。なお、中部横 断自動車道身延方面から清水連絡路への亘り線は、第二東名
高速道路上り線からの亘 り線に写真の右の見切れている地点で合流する。
(2003年10月24日、著者撮影。)
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◆写真5
静岡市清水吉原
第二東名高速道路、清水連絡路、吉原JCT
コンクリート高架橋は、清水連絡路から第二東名高速道路上り線御殿場方面への
亘り 線で、写真の右の見切れている地点で、第二東名高速道路本線に合流す
る。なお、中 部横断自動車道身延方面から第二東名高速道路上り線への亘り線
は写真の左の見切れ ている地点で、清水連絡路からの亘り線に合流する。
(2003年10月24日、著者撮影。撮影地点は第二東名高速道路本線(上り
線) の路面上である。)
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