◆地図3
仙台宮城ICから東海地区への各ルート配置図。
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【各ルートの条件】
各ルートの路線について条件を規定する。
1) 首都高速
所要時間を最も左右するのが東京の通過である。具体的には首都高速のどこを通過
するのが最短になるかということである。ほとんどの区間が渋滞多発区間にあたるの
で、通過時間帯によって通過時間の差異が極めて大きい。今回は10月の平日10:
00ころ、東京ICまたは高井戸ICからの利用を想定した。データはJHのWEB
サイト(ハイウエイナビゲータ)を使った。ルートもこのデータの想定に従った。特
に迂回せず、最短の順当ルートである。(◆地図4)
東名高速道路(東京IC)から東北自動車道(川口JCT)までは、3号渋谷線で
谷町JCTまで、環状線外回りで竹橋JCTまで、5号池袋線で板橋JCTまで、中
央環状線で江北JCTまで、ここからS1号川口線を利用する。48.0キロで72
分である。平均速度は時速40キロである。(◆表1)
中央自動車道(高井戸IC)から東北自動車道(川口JCT)までは、4号新宿線
で三宅坂JCTまで、環状線外回りで竹橋JCTまで、ここからは東名高速道路から
のルートと同様である。46.0キロで69分である。平均速度は時速40キロである。
参考データとして、東北自動車道の迂回ルートとして常磐自動車道までのルートも
検索した。東名高速道路(東京IC)から常磐自動車道(三郷JCT)までは、3号
渋谷線で谷町JCTまで、環状線内回りで江戸橋JCTまで、6号向島線、三郷線で
三郷JCTに至る。40.0キロで60分である。環状線は外回りでも同じ距離なの
でどちらを選択しても良い。
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◆地図4
首都高速通過路線図
東名高速から東北道へは、首都高速は、3、C1、5、C2、S1を経由する。
中央道から東北道へは、首都高速は、4、C1、5、C2、S1を経由する。
東名高速から常磐道へは、首都高速は、3、C1、6を経由する。(C1は内回り、
外回りともほぼ同じ距離である。図上は銀座経由で表示しているが、神田橋経由でも
(特定区間の渋滞がなければ)負担はほとんど変わらない。)
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ほかの資料を参照してみると、東京ICから川口JCTまでの所要時間は65分か
ら85分までと幅があった。72分というのはおおむね妥当な平均値と考えられる。
実際にはもっと幅が広い印象があるかもしれない。ピーク時には3号渋谷線だけで9
0分くらいかかることもある。当方の個人的な体験では、川口JCTまでの全区間で
150分かかったこともある。首都高速では、このような遅延は日常的に発生してい
て決して特殊なケースではないのだが、どこかで妥協しないと話が進まないので、敢
えて一般的な平均値を使用した。
首都高速の最大の問題点は渋滞そのものではなく、所要時間のばらつきが大きいこ
とだと思う。ばらつきの大きさとは、つまり信頼度である。
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◆画像1
足立区加賀2
首都高速(S1)川口線
加賀R、東領家R、江北JCT方向をのぞむ。
(1987年11月28日、著者撮影。)
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◆画像2
足立区加賀2
首都高速(S1)川口線
足立入谷R、新郷R、川口JCT方向をのぞむ。
(1987年11月28日、著者撮影。)
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