亀山連結線は、国内では最大級の高速道路の本線付替え工事である。このため現通
行レーンを何度も切り替えて本体工事が進行する。切り替えは◆表1のように8回実
施される。本報告では3回目(STEP3)の状況について記す。
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◆表1
亀山連結線工事工程表。
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亀山連結線としては、東名阪自動車道の亀山PA(パーキングエリア)から伊勢自
動車道の関TB(本線料金所)の亀山南JCT(ジャンクション)までの区間であ
る。しかし、この連結線は、東名阪自動車道の四日市側の亀山東JCTで接続する第
二名神高速道路や既に開通した四日市JCTで接続する伊勢湾岸自動車道を含む三重
県の高速道路ネットワークの構成を大きく変える一環になっている。第二名神高速道
路の四日市北JCTから亀山JCTまでの区間を除き2005年までには完了する予
定で、このころには交通軸は大きく変わり、東名阪自動車道、伊勢自動車道などの道
路愛称もあまり意味を成さないようになるだろう。
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◆地図1
亀山連結線位置図。
青線がSTEP2、緑線がSTEP3の走行レーン。
図中の番号は、本報告の画像番号である。すべて上り線本線での撮影であるため撮影
方向は北側(図の上側)である。
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◆地図2
亀山周辺高速道路路線図。
図中の番号は、本報告の画像番号である
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関JCTは、亀山連結線関連工事完了後も何ら線形に変化はない。現在は名阪国道
と伊勢自動車道の本線を直結するジャンクションだが、工事完了後は伊勢自動車道の
関ICの出入口になる。厳密にはジャンクションではなくインターチェンジになるべ
きだが、単純に関ICにすると名阪国道の関ICと紛らわしくなる。名阪国道は一般
国道だが、自動車専用道路なので工事完了後も伊勢自動車道から一般道路への出入口
は現在の関JCTを経て、名阪国道の関ICか亀山ICを利用することになる。した
がって、工事完了後も関JCTのままで問題はないだろう。
ジャンクションとインターチェンジ、それにランプのように高速道路の結節点の名
称は道路管理事業体や地域によりパターンが異なる。当方は個人的にはこのようにば
らばらな状態が好きだが、例えばカーナビのように道路の接続をある程度パターン化
しなければいけないケースでは、実際に使われている名称ではなく取り扱いに都合の
良い取り決めをしているようだ。首都高速の出入口はランプだが、カーナビでは出入
口はインターチェンジとして取り扱っていることが多い。
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◆図1
関JCT(名阪国道、伊勢自動車道)から亀山連結線をのぞむ。
手前は名阪国道、奥の工事中の高架は亀山連結線。
高架下に亀山IC(国道1号上り線から東名阪自動車道への入口)が見える。
(2003年5月5日、著者撮影。)
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◆図2
鈴鹿川左岸堤防から亀山連結線をのぞむ。
高架の奥は名阪国道の鈴鹿川橋。
(2003年5月5日、著者撮影。)
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関JCT付近からの遠景でも亀山連結線の高架工事の進捗は確認できる。(◆図
1、図2)
亀山ICと鈴鹿川橋の間には国道1号の関BP(バイパス)が計画されている。
(◆図21、図22)
現在のところ工事は進行していないが、亀山連結線工事においては関BPのクリア
ランスを確保しなければならない。関BPは名阪国道の大阪方面との直結路が設置さ
れるので、名阪国道、関BP、直結路の3層構造になる。亀山連結線は、これらの上
空を通過することになるので、鈴鹿川オーバークロスのあたりでは4層目にあたる高
さを維持しなければならない。
(◆図22では、亀山連結線のモンタージュが表記されていないが、名阪国道の西側
を高架で通過することになる。)
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◆図21
関BP位置図
(国土交通省中部地方建設局北勢国道事務所WEBサイトから引用)
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◆図22
関BPと名阪国道のジャンクション
(国土交通省中部地方建設局北勢国道事務所WEBサイトから引用)
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