ヒマヒマバブル絶好調道の川柳・森川晃

衣浦豊田道路を西三河産業地帯の大動脈に3



 衣浦豊田道路は、机上の交通計画においては十分な需要が見込める重要路線であ 
る。西三河地域を縦貫する交通流が大きく変わる可能性を秘めている。現状でも国道 
155号の知立市内、および国道23号(知立バイパス)の西中IC?上重原IC間 
の交通量は多く、平日の渋滞は深刻である。さらに伊勢湾岸自動車道が豊田南ICで 
連絡されると、交差する国道1号の流動にも影響を与える可能性がある。このように 
大交通量を担うはずの路線なのだが、問題は有料道路ということだろう。
 
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 ◆画像6
 豊田市生駒町
 さて、交通渋滞は首都圏とほかの地域では内容がかなり異なる。例えば、平日夕方 
には首都高速3号は環状線を先頭に10キロ以上渋滞する。通過には60分から80 
分、多いときは100分もかかることがある。実は、名古屋高速3号も環状線を先頭 
に10キロ以上渋滞するが、通過には20分程度しかかからない。それでも通常は1 
0分以内なので渋滞には違いない。(JARTICのWEBサイトで、状況はいつで 
も確認できる。図形表示だけではわかりにくいので、文字情報も参照した方がよ 
い。)西三河における渋滞もこの程度である。料金設定によっては利用されない可能 
性がある。国道155号から418号へ至る交通にとっては距離の短絡にもなる絶妙 
の路線設定なので、迷いを生じない程度の通行料金設定をのぞみたい。
 
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 ◆画像7
 豊田市生駒町
 また、既存の国道155号と418号の開通区間のフル規格化も早期に着手してほ 
しい。衣浦豊田道路が全線立体交差の4車線の高規格なのに、既存区間が平面交差の 
暫定2車線では十分な効果が期待できない。特に豊田市と知立市の155号区間は、 
上丘IC以北の東名高速豊田IC直結区間を早期に開通させ、豊田IC以北の東名高 
速と伊勢湾岸自動車道の豊田南ICを短絡連絡させることができる。(東名直結区間 
は1年程度工事が遅れているらしい。)東名高速道路と伊勢湾岸自動車道、および第 
二東名高速道路が接続する豊田JCTは、全方向へ連絡する広大なジャンクションに 
なっている。ところが、東名高速の豊田ICと伊勢湾岸自動車道の豊田南ICを連絡 
する亘り線は、国道155号が高規格化すれば不要になるのではないかと思う。
 
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 ◆画像8
 豊田市生駒町
 国道155号(旧道)から
 伊勢湾岸自動車道本線、衣浦豊田道路オーバークロス部
 豊田JCT方向をのぞむ。
 反対方向が、伊勢湾岸自動車道豊田南IC。
 東名高速も伊勢湾岸自動車道も一般道路との接続が制限された高速道路なので、豊田IC 
の次の出口は豊田南ICになる。高速道路経由は三角形の二辺を通過することになる 
が、155号はそれを直線で短絡している。豊田JCTがほぼ完成している現状では 
計画変更はできないが、衣浦豊田道路の155号区間(豊田IC?生駒IC)が、東 
名高速本線、伊勢湾岸自動車道本線と直結するかたちになれば結構合理的な路線設定 
になったと思う。全方向連絡のジャンクションは、豊田市生駒の衣浦豊田道路に設置 
するのが適当だったかもしれない。どのみち、伊勢湾岸自動車道の豊田南ICと衣浦 
豊田道路の知立方面へのアクセスは多いと考えられる。当面は生駒での平面交差を経 
ることになるが、立体化できる余地があっても無駄にはならないだろう。