阪神高速(4)湾岸線、南港中ランプ(出入口)は、1999年2月4日に出口
が、遅れて同年3月30日に入口が開通した。これらの出入口は南港南地区、および
住之江地区と神戸方面、および大阪都心(CBD)地区を相互連絡する。南港地区に
は北端の港大橋取り付け部に南港北ランプが設置されていたが、近年の交通集中を是
正するために付加されたものである。
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南港中R位置図
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付加されたということは、計画当初にはこのランプを想定していなかったというこ
とです。先述のように南港地区には南港北ランプが計画通りに設置されているので、
これで十分と考えた。南港北ランプは重交通に耐えられるよう幅員の広い高規格で設
計されている。それ以上に南港地区の成長が著しかった。
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南港中R俯瞰画像
(阪神高速道路公団広報誌
「道夢」No.57(1999年3月1日発行)
から引用)
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さて、南港地区は大阪湾岸の埋立地で、十分な道路用地を確保し、居住地区とも十
分な距離を保っている。高速道路本線に巨大な防音壁を設置するのではなく、高架下
の一般道路を含む道路空間をバッファーゾーンで挟む形式になっている。また、住之
江公園と南港の居住地区を結ぶ新交通システム(ニュートラム)を併せた形で、合理
的な計画に基づいて高速道路本体が設計された。つまり、一般道路、高速道路、鉄道
をまとめた居住空間の環境に影響しにくい交通帯を成しているのです。
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南港大橋から南港北ランプ方向を望む。
高架1層目:ニュートラム
高架2層目:阪神高速湾岸線本線
(2002年2月8日 著者撮影(以下すべて))
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居住空間と離れた交通帯ではあるが、通過するものにも気持ちのよいすぐれたデザ
インを施している。殺伐とした湾岸埋立地である南港に少しは良いイメージを抱いて
いただけたはずである。
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南港水路オーバークロス部。
阪神高速、ニュートラムは
単弦ローゼ橋を採用し、阪神
高速通過車両にはアクセント
になっている。
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この多重構造区間は、1980年に土木学会田中賞(作品部門)を受賞している。
要するに橋梁建設におけるグッドデザイン賞ということです。
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