イベントは、新宿のネイキッドロフトだったので、
グラビア出身女優と監督のバトル(胸出すか出さないかで)もあり、
こういうバトルは本気だから、なかなか、迫真だった。
【で、ネタバレもありの感想文を以下に】
ドヨーンとした濁った悪い空気を描いた映画なのだが、画面の中や構成に、
ちょっとした説明要素が入っていて、論理的で筋が通った作り方をする監督の作
品だということを感じさせる。役者たちの会話のやり取りにも、視聴してる側の
意表を突く言葉の投げ方と、意図通りの言葉の配置の仕方が、なかなか良い割合
でねドヨーンとした悪い空気の映画なのにストーリーを追って最後まで見たくな
る気にさせる。でも、「2度と見たくない」という意見もあった。
この悪い空気の上に夢も希望もなく落ちてゆくストーリーの中で、殺人事件
と、札束の出方が、異次元っぽくて、映画全体の中で浮いてる。殺人事件のよう
なセンセーショナルな事件ではなく、もっとどうでもいいショボイ事件なんだけ
ど、ここに出てくる人たちにとっては精神的に重大なんだ、という事件のほうが
よかったのではないだろうか。この監督なら、その「ショボイけど重大」を表現
できるだろう。
札束もあのような出方ではなく、1枚1枚の札に魂胆のにじむような泥臭さが
あったほうが、全体のドヨーン空気にさらに重苦しさを加える。札束がポンと出
てくることによって、「たぶん、最後はなんとかなるんだ」という明るい出口を
感じてしまう。 |