ヒマヒマ検察庁で無実の主張

オリコン訴訟・2/13報告会



第1回口頭弁論後、同日(2月13日)の夕方、
文京区シビックセンターで報告会が行われた。

>>オリコン訴訟・第1回口頭弁論傍聴
報告会で配布されたサイゾー記事コピー。



ここの報告会でも、サイゾー掲載の記事内容の真偽についての話は出なかった。
原告オリコン側が争点としようとしているテーマに手をつけず通過しようという
戦術でよいのだろうか。

ここで烏賀陽氏は、オリコン原告に訴訟に対して、烏賀陽氏からも、
「その訴訟行為自体が恫喝だ」という反訴をしていて、2月13日の
第1回口頭弁論は、そのオリコン訴訟と烏賀陽反訴が同時に行われていたのだと
いう説明があった。

ということだと、「記事内容の真偽」については素通りして、烏賀陽氏側は、
反訴のほうだけでの勝利を目指せばよいということなのだろうか。

傍聴へ行く前の勉強不足でしたね。
反訴状が、うがやジャーナルにアップされてた。
さて、この報告会では、SRAPPというものがテーマになった。
これは、大企業が個人に対して、高額の訴訟を起こすことによって、その個人を
経済的に困らせる黙らせるという恫喝方法ってことのようだ。欧米でけっこう流
行っているとのこと。

この報告会の中で、最も中立な視点で発言したのが、
音楽業界に強い津田大介氏だった。

オリコンは、株式を上場したなどのいろいろなことがあって、経営戦略上、
チャートの信憑性を高めてそれを会社の中核商品にしようとしている。そういう
事情のところに「オリコンのチャートは信用できない」と述べるジャーナリスト
が出てきたわけだから、オリコンの対応は理解できる、と。

津田氏は、「烏賀陽さんを支援する」とは言っているが
「烏賀陽が正しい」とは言っていず、
彼自身のHP「音楽配信メモ2006年12月25日」でも、
「両者に非がある」と述べている。

せっかく津田さんが喋ったのに、なんとなく、この報告会のメインメンバーは、
「サイゾー記事の真偽、チャートの信憑性」という本来の争点にはあまり関心が
なく「言論報道への弾圧」という方向にのみ関心が強いように思えた。

報告会の主催は、出版労連(日本出版労働組合連合会)という組織で、その下部
組織である出版ネッツという組織の存在感が目立っていた。

【07年2月13日第一回口頭弁論での烏賀陽の意見陳述】
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続く