戦争・軍事 |中南米

ニカラグア軍に見る日本兵残影




1988年のニカラグア、西部地区、初等軍事訓練場APAN。
ここは、ジャングル戦ではなく、サバンナ地帯に投入される歩兵部隊。
この横一線に並んで、銃を照準に近い状態でのかまえ姿勢での前進。
なんとなく、馴染みのある兵隊さんの姿勢。
そう、これこそ、我が大日本帝国陸軍の歩兵の真髄だ。
サバンナ戦訓練場APANには、北朝鮮軍事顧問がいた。
カトケンは、取材許可プレスカードをもっていたので、なにも不安を感じずに、
この北朝鮮人軍事顧問の写真ほを撮ってしまって、あとで厄介なことになり、そ
のときのフィルムは没収されてしまった。この写真は、最初のフィルムで撮った
十数枚の中のものだった。

北朝鮮軍といえば、大日本帝国陸軍が36年間かけて厳しく育てた陸戦部隊。
だから、北朝鮮系の軍事訓練学校では、このように日本兵スタイルを指導してい
た、のではないかなと思ったのだが、北朝鮮人へのインタビューはできなかった。

当時のニカラグアは、世界の反米国家たちが集まる左翼のユートピアだったた
め、軍関係では、ソ連系列だけでなく、北朝鮮系列、キューバ系列、ベトナム系
列、ルーマニア系列などいろいろあり、左翼展覧会のようなユートピアだった。

続く