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戦車兵神博行の自衛隊チェック121

(サブマシンガン射撃)


『座り撃ちでサブマシンガン射撃をする』


 戦車乗員には個人携行火器がある、最近は装填手、操縦手、砲手は折り畳み式
の89式小銃が配備されているそうだが、私の居た頃は装填手が64式小銃で操縦手
と砲手がサブマシンガンであった。
 このサブマシンガンをグリースガンとか呼ぶ人も居るが正式名称は11,7mm短機
関銃である。乗員は「サブ」とか「サブマシンガン」「短機関銃」と呼んでいた。
『サブマシンガン射撃』


 このサブマシンガンは2種類のタイプがあった、第二次世界大戦時アメリカの
缶詰工場で作られた機関銃で、レバー付きの物がAタイプ、遊ていを直接引くタ
イプのBタイプがあった。
Aタイプはレバーの故障があると修理が困難なので、もっと簡潔にしたBタイプ
が作られた、自衛隊ではこの両方のタイプが使用されていた。
『射撃用意』


 はっきり言えば骨董品である、中国の軍事博物館でも朝鮮戦争の戦利品として
展示してあった。
空包は無い、射撃は実弾射撃のみである、それも年一回、下手をすると射撃しな
いで終わる年もある、検定射撃では無いのだ。
『射撃後の薬莢を回収する』


 射撃しているとアッと言う間撃ち終ってしまう、「たまに撃つ弾が無いのがた
まにきず」なんて川柳があるが本当にそうだ。
『立ち撃ちでの射撃が終った』


通常は立ち撃ちの姿勢から射撃して終り、写真の時は弾があったので教範に載っ
ていた座り撃ちで射撃した。
『9mm拳銃は車長用』


 簡単な作りの照門から狙いを付け、そのまま射撃すると顔を打つので頬を銃か
ら離し撃発(引き金を引くこと)すると的の真ん中に命中した。
安定性の良い姿勢ならこの短機関銃でも命中するのだ、距離は25mだ。
拳銃の射撃も25mでやる。

マニアは、左奥の木箱の中身のほうが気になるね。

続く