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方面施設の渡河装備は浮橋とかもある、しかし数はそんなに無い。
つまり「こんな装備を持ってますよ」と宣伝しても、
有事の際に何処にでも架橋できる程の数は無いのだ。 |
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それは他の装備にも言えることだ。
最新式の装備が正式化されても全国の部隊に配備されるには時間がかかる。
ましてその装備を使いこなすには多くの時間と教育、訓練が必要だ。 |
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戦前も日本軍の戦車の宣伝を多く行い、
報道機関も頼もしい日本の強い戦車として盛んに報道されたりしていたが、
戦争中最前線ばかりで戦った歩兵に聴いた話では
「日本軍の戦車なんか一度も見なかった」と言った。 |
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全戦線に投入する程の数が揃っていなかったのだろう。
しかし報道される装備はいつも最新式ばかり、
現実にはそんな装備すら見たことが無い兵隊も多数居たのだろう。 |
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そして逆に古い装備、旧式な物は報道されなくて一般的には最新式の装備ばか
り目立ってしまうのだ。
自衛隊でも意図をしなくても、新しい装備を積極的に見せている。 |
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逆に自衛隊創設前から使われている装備もあるのを御存知だろうか?
74戦車の乗員のサブマシンガンは第二次世界大戦から現在も使用されている、
今は少なくなったとは言えまだまだ使われている部隊もある。 |
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そんな装備の多い中、師団の渡河に欠かせない架橋を市民に解放するのはとて
も良いことだ。
より一層自衛隊に親近感を覚えたことだろう。 |
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『渡り易くコンパネを敷く』
この架橋も市民が渡り易いように、コンパネを敷き至れり尽くせりの工夫が成
されている。
災害にもきっと活躍するだろう。
その時のための訓練にもなるし、自衛隊の力を示す頼もしいさを市民にアピール
できたことだろう。 |