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戦車兵神博行の自衛隊チェック71

(火炎放射器)


『火炎放射器』



 最近、火炎放射器を装備しているのは余り見かけなくなった。
新隊員の後期の頃初めて東千歳の駐屯地祭を見た、その時はまだ11普通科連隊で
も火炎放射器の展示をしていた。

 映画『プライベートライアン』で火炎放射器の活躍も描かれていたが、上陸す
る部隊の兵隊が背負った火炎放射器が敵弾に当たり吹っ飛ぶのを見て『そりゃそ
うだよな』と思った。
攻撃する場面だけなら勇壮だが、攻撃を受けたら結構脆いのかも知れない。つま
り味方が優勢の時になら活躍出来るが、そうで無い時は味方にとっても危険な兵
器なのかも知れないね。

『最期の決は我が任務』



 ソ連軍の亡命将校が書いたソ連軍の実態の本を昔読んだ、戦車将校だった著者
がソ連軍で受けた教育に『戦車は目標を確保は出来ても占領は出来ない、戦車は
歩兵の代わりにはならないのだ』言う主旨のことが書かれてあったのを思い出す。
 戦車による機動打撃が成功しても結局歩兵部隊が占領しなければ意味が無いだ
ろう。
 普戦協同の訓練は大事だ、いや施設とか航空科、特科の協同訓練も大事だが、
密接な訓練や意思の疎通を普段からしておかないとお互いの無理解が勝敗に影響
すると思う。
 かつて第七師団長だった西元陸将は、我が戦車中隊と普通科の中隊を演習場
に集め車座になって普戦協同の重要性を説いた、『偉い師団長だ』と陸士長の
俺でも思った、先にも後にもそんな師団長は西元陸将ただ一人だった、戦車隊
員の大先輩で戦車乗員から尊敬されていた師団長だった。

続く