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戦車兵神博行の自衛隊チェック52

『海上自衛隊のイベントについて』


『DEいしかり型/ゆうばり型護衛艦』

 北海道では海上自衛隊の護衛艦や艦艇に乗艦できるのは体験航海などの一般公
募に応募し当選するか、当日会場へ行きキャンセル待ちやお願いすしか乗艦でき
る機会は中々無い。
地連で自衛隊入隊希望者対象の体験航海に便乗させてもらうこともあるがチャン
スは少ない。

『護衛艦あきぐも』

 それについて自衛隊へ一言苦言を言いたい。
自衛隊のイベント、駐屯地祭や航空祭には入場制限のようなものを聞いたことも
ないし制限された覚えもないので良いが、護衛艦の場合入場制限がある、それは
しかたが無い。
そのため事前に往復葉書で応募する一般の人を公募しているが滅多に当たらな
い、いやイージス艦とか海上ページェントとかの人気イベントに限ってと言った
方が正確かも知れない。
 応募数が多くて当選しないのなら仕方無い、しかし現実には自衛隊協力団体、
自衛隊父兄会などの自衛隊の『身内』の枠を多く取り過ぎて一般公募しているの
に枠は殆ど存在していないのが現実だ。
『護衛艦前の護衛艦乗組員』


 北海道では数年に一度しか行われない海上ページェントに応募した時のこと
だった、二日間のイベントで会場も二つあったので往復葉書10枚くらいに二日
間の各会場の希望書いて応募したが一枚も当たらなかった。
友人数名も私と同じくらい応募葉書をセッセッと書いて送ったが誰一人当選しな
かった。
難関のイベントだと思って当日ダメもとで会場へ行く、係りの人に聞くと当選枠
は実際の数倍出している(実際に来ない人も多いので)そうだ。
しかし当たらない、現地で乗艦手続きをしているを見ながら乗ってみたい護衛艦
や艦艇を物色し担当自衛官へ交渉するとなんとか乗艦できた。
 まぁ慣れっ子になっているので乗れないとは思っていなかったが、護衛艦に乗
艦して驚いた、かつての同僚自衛官が大勢乗艦していたのだ。
私服で家族連れの人も多い、聞くと当然仕事では無く『そりゃ現役自衛官の特権
さ』と言う、『なんじゃそりゃ』それじゃ自衛隊の広報に自衛官ばかり乗ってな
んの宣伝になるの?、それも一般枠を無くしてまで…。
 呆れちゃうね、でもこんなのはまだかわいい方だった。

『航海中の海上自衛隊の護衛艦』

 以前北海道の北部方面隊の創隊50周年記念式典が札幌ドームで開催された、
北部方面隊の全部隊、2,5,7,11師団の師団対校棒倒し大会とかイベント盛り沢山
の盛大なものだった。
私は招待状が来ていたので入場できたのだが、初めての札幌ドームだったので物
珍しさからあちこち歩いていたら、長蛇の列がこの『列は?』と聞くと入場券を
求める一般人の列だと言う、『こんなに自衛隊を見たい人がいるのか!』と驚いた。
『洩船に洩行されて入港する護衛艦』


 この時は現職の自衛官が多数参加しているイベントだったが、私服を着た自衛
官とその家族、自衛隊関連団体が多分9割方だっと想像する。
なぜなら大きなイベントなので失敗は許されないとの事で、自衛官の家族等を強
制的に動員して行われたのだから…、一般の人も自衛官からチケットを貰うか同
伴している者が殆どだったろう。
純粋な一般人は結果的に締め出されていたのだった。
知人も結局入場できなかったと言っていた。
 そして私の怒りが爆発しそうになったのがイージス艦の体験航海の一般公募
だった。
北海道に初めて広報活動でイージス艦『みょうこう』が体験航海や艦内見学しに
来道した時のことだ。
 例によって数十枚もの葉書を一般公募枠へ送り当選した『護衛艦はまゆきの体
験航海』と書かれていた、『はまゆき?』意味がわからん。
『イージス艦みょうこう』


 なんと『みょうこう』は応募多数でダメだったので一緒に来た普通の護衛艦へ
の体験航海の当選葉書だった、馬鹿にしている早速地連に交渉した。もちろん先
に書いたことがあるのでなんとかなるだろうと思ったのだ、しかし枠が無いから
無理と言われた粘ったがダメだった。
 数日後千歳の航空自衛隊に行く、朝早くから良い場所を陣取る、近くに陣取る
人達も当然大きなカメラを構えてこんなイベントが好きな人達だ。話題が『みょ
うこう』の話題になるとその場に居た人達の殆どが応募し落選した人達だっ
た…、葉書一枚につき一人だから友達同士で行くのもありえないんじゃないか?
なんて冗談を言っていたが、私の知り合いの即応予備自衛官が言った一言が波紋
を呼んだ。

続く