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戦車兵神博行の自衛隊チェック23


東千歳駐屯地探訪1

カマボコ隊舎(ハットメント)


東千歳駐屯地の所在地は戦中戦前は旧海軍千歳航空隊にあったが、戦後は米軍に
接収さ米軍が駐屯していた。その名残がカマボコ隊舎だ。正式にはハットメント
と呼ばれている。米軍時代、数百のハットメント群があった。真駒内駐屯地の煉
瓦隊舎に対して、こちらは簡単な造りだ。写真のように青い屋根にカマボコのよ
うな形をしている。私も新隊員の後期教育で大型特殊の免許を取得するために東
千歳駐屯地で約1ヶ月間過ごした。そのときがこのカマボコ隊舎だった。当時過
ごしたカマボコ隊舎はもう取り壊されていたが、駐屯地内ではカマボコ隊舎は倉
庫として使われて残っている。
コの字型のカマボコ隊舎


写真ではわかりづらいが、コの字型になっている。煙突が煉瓦造りで暖房も完備
している。私が新隊員の時、原隊の隊舎があまりにも旧く、新隊員が全員約30
名ひとつの部屋に入れられ2段ベッドで息が詰まりそうだった。カマボコ隊舎も
同様でトイレが1個しかないのには困ったが、教場もあり娯楽室もあったのでカ
マボコ隊舎の方か過ごしやすかった思い出がある。

しかし中隊に配属になったら狭い16人部屋で専売の洗濯物(バンツ、靴下)が
頭上に干してあって起床すると顔に当たり
先輩隊員のイジメもあり、新隊員時代は天国だったと思い知るのだ。
機甲太鼓?


第11普通科連隊名物「機甲太鼓」
普通科隊員しかいないのになぜ「機甲太鼓」なのか?
よっぽど機甲科に憧れているのだろう。
機甲師団だから「機甲」なのだ。それにしても、機甲太鼓を作る際に自衛隊音楽
祭に出場したり第7師団を鼓舞するために創設すると北恵庭駐屯地にいた本物の
機甲科隊員のいる戦車連隊へ、太鼓購入の資金募金が強制的に行われた。けっこ
う払った覚えがある。

でも、退職して東千歳駐屯地へ行くまでみたこともなかった。北海道の部隊には
太鼓を持つ部隊が多い。第10普通科連隊の「北海しぶき太鼓」とか他にもいく
つかある。それとヨサコイソーラン祭のチームの演舞もよく行われている。

北海道の自衛隊を見学する際は、カマボコ隊舎、太鼓の演舞は見逃せない。

続く