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大手英米メディアの自衛隊報道
<番外編> 米政府のブイブイ対日メディア攻勢2

(報告:常岡千恵子)



  そして、米軍の対日メディア攻勢の次なる標的は、意外や意外、"宿
敵"『朝日新聞』であった。


『朝日新聞』 2005年2月9日付14面
  米太平洋海兵隊司令官が、"訓練生"とも揶揄される沖縄駐留の第3
海兵遠征軍が、いかにスマトラ沖地震・津波の災害救助で、活躍したか
を力説。

  小泉首相が"沖縄の負担の軽減"の方針を掲げる中、あえて宿敵の媒
体で、海兵隊の沖縄駐留の重要性を主張した。


  ここで、アレレと思うのは、米軍が親米派の『読売新聞』を叩き、反
米派の『朝日新聞』にアプローチを仕掛けていること。
  さすがは百戦錬磨の米軍、アメとムチを使い分けた、その柔軟でした
たかな戦術には唸ってしまう。

  面白いことに、米軍から抗議を受けた『読売新聞』が、2005年2
月28日付夕刊で、米海軍横須賀基地の薬物汚染拡大を一面トップと社
会面で大きく報じた。
 この事件を取り上げた他の全国紙もあったが、『読売新聞』の扱いは
群を抜いている。

  もしこれが、米軍への逆襲だとしたら、今後の展開が楽しみだ。
 世界最多発行部数を誇る天下の『読売新聞』よ、日本のメディアの意
地を見せてくれ〜!

『読売新聞』 2005年2月28日付夕刊1面
  日本の大手メディア定番の、情報源が曖昧な記事なので、ちょと脆弱
な感じもするが、在日米軍にも取材しているし、充実した内容。
 これで、晴れて"アメリカのポチ"を脱却?

『読売新聞』 2005年2月28日付夕刊23面
  堂々のタイトル! こんな映画を作ってみた〜い!

続く