東長崎外(国内)北海道

北恵庭駐屯地2

(写真/文:神博行)



制圧部隊、障害が結構邪魔で撮影が難しい。
しかし今年は違った、60周年ということもあって模擬戦は北恵庭としては派手に
やった。
戦車の展示も90式戦車、北海道では少なくなった1群の74式戦車が道路に砲塔を
少し横にして並んでいる。
他の駐屯地ではこんなに戦車を展示しているところはないであろう。

ためおやじさんと資料館で昔話に花が咲く。
隊員に「同軸機銃なんて言わないよね」と連装の前で話を振ったら「聴いたことあり
ませんね、これは車載、連装ですね」と戦車乗員らしい答えに満足する。
第一戦車群の90式戦車、本当は73連隊から借りているんだけどね


グランドへ行くと自衛隊取材では北海道で知らぬ者はいない坪田先生に会った。
坪田先生と楽しく話しができたのはとても楽しく幸せなことであった。
「同軸機銃については、プラモデルで育った者にはやっぱり連装よりも同軸機銃の方
がしっくりきますね」と言われたが、私は「同軸機銃」という言葉を否定しているの
ではなく「戦車乗りは同軸機銃とはいわない」と言っているだけなので議論にもなら
ない、とても楽しい会話となった。

包囲されつつあるゲリラ


模擬戦は、ゲリラなのかテロリストなのか解らないが小銃を派手に射撃する64式小
銃だ。
106o無反動砲をジープに搭載して空包射撃、じーっと狙っていたのにカメラの設
定ミスでファイヤーボールは撮影出来なかった。
降伏し両手を上げるゲリラ


戦車も派手に射撃したが煙で撮影できなかったし、制圧する散兵も目の前で射撃して
いたのに失敗、撮影そのものはうまくゆかなかった駐屯地祭であった。
薬莢回収する


模擬戦後、隊員が空包の撃ち殻薬莢を回収し数えていたが、足りないのか捜索をして
いた。
こんなおいしい場面はそうはない、坪田先生と撮影しまくりであった。
戦車試乗は乗らなかったが、かなりのスピードで90式戦車が疾走して行くのを見
た、乗客はさぞかし楽しい思いをしたことであろう。
薬莢捜索中


総じて観客は他の駐屯地祭より多くはない、でも小さい駐屯地とはいえ1個戦車群と
1個戦車連隊が駐屯する機甲科部隊のメッカ北恵庭駐屯地は戦車好きには堪らない駐
屯地である。

装備品展示では特科の自走砲が仰角一杯に砲を空に向けていたのは圧巻であった。
こんな角度で撃ったらそのまま落ちてきそうだね。
1群がパレードしていたのも珍しいことであったし、毎年気合いの入り方や行事内容
が違うので当たりハズレはあるけれど北恵庭駐屯地は狙い目の駐屯地かも知れない。