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旭山動物園のペンギン
今とても北海道観光の目玉となっているのは言わずと知れた旭川市の「旭山動物
園」である。
北海道人としては全国に広く広まる前から地元ローカル放送などで旭山動物園の試み
を取り上げていたのでしっていた。 |
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私にとって動物園とは旭山動物園のことであった、幼い時から親に連れられて行った
のが旭山動物園だったのだ。
だからこんなに賑わっているのには、遙か昔の旭山動物園しか知らない私には別物の
動物園としか認識できないでいる。 |
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最後に旭山動物園に何時いったのかももう定かではない。小学生低学年の頃までだっ
たかも知れないし弟もいるので、もっと年長まで一緒に行ったかも知れない。残って
いる記憶は「動物園」としてより「遊園地」としての方が印象は強い。 |
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それと正面入り口の階段の所で蜂に刺され気を失って、気が付くと管理事務所に寝か
されていたのが記憶にあるくらいだった。そんな旭山動物園に30数年振りにやって
来た、しかも取材でだ。
映像作家の小島さんのスチールカメラマンとしてだが、小島さんの手伝いでは一銭に
もならないので仕事とは言えないタダ働きだ。これも旭川駐屯地の駐屯地祭でブルー
インパルスが飛んで来るからと小島氏に誘われ同行した。 |
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旭山動物園の入場券3枚3種類の絵柄
小島氏は旭川のブルーインパルスと旭山動物園をからめて作品を作り売りだそうとい
うのだった。
私はどんな作品になるのか創造できないが、少なくても2日間、1日2時間の撮影し
か時間がとれないので、大混雑の旭山でどれだけ取材ができるのか不安ではあった。
当日は30度を超える気温で暑くて暑くて堪らない、動物も暑くてぐったりしてい
た。
つまり動かないのだった。 |
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カビパラもぐったりして動かない
スチールカメラマンとしては動きが無くても一通りの撮影はしようと試みたものの、
金網が邪魔だし観光客も邪魔だし、戦車ばっかり撮影しているので要領も得ない、つ
まり腕がない。
動きがあるものは動きが速くてピントや他の障害にピントがあって撮影もままならな
い。
暑いし、どっと疲れながら動物園を走回った。
2時間しか持ち時間がない、人気のある動物は長蛇の列が出来ていて並ばないとなら
ない。
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レッサーパンダはこっちを向いてくれない
昔を懐かしむ暇なんてないし、取材と行っても「入場券を買って、お客さんの邪魔に
ならないように取材して下さい、行列にもちゃんと並んで取材してください」と動物
園の広報に釘を刺されていたので、時間に追われる取材であった。 |
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虎もぐったり
定番の写真は撮影しないといけないと思うのだが、アザラシや白クマが間近で見るこ
との出来る水槽での撮影はフラッシュ禁止で、早くからシャッターを切らないと間に
合わず、当たり前だが動きのあるものはタイミングがとても難しく、タイミングを会
得する時間は全くない。 |
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アザラシが飛んでいる
それに都合良く撮影できないし、観客が多くて場所をキープするのにも一苦労なの
で、完璧とは言い難い撮影となってしまった。 |