東長崎外(国内)北海道

海上自衛隊練習艦隊小樽港来港(小樽散歩1)

(写真/文:神博行)



海上自衛隊練習艦隊

4月17日小樽市勝納埠頭に海上自衛隊の練習艦隊が来港した。
 雪まつりなどを除くと、今年最初の自衛隊のイベントである。
午前9時から公開していたので午前10時頃小樽港の勝納埠頭へ行き、海上自衛隊練
習艦隊の一般公開の見学に行く。
練習艦隊旗艦「ひえい」

体験航海などのイベントもないせいだろうか?客が少ない。
練習艦隊は5隻、旗艦は護衛艦「ひえい」で大きな護衛艦だ、54口径5インチ単装
速射砲が2基が特徴だ。
54口径5インチ単装速射砲

今回の見学は練習艦「しまゆき」のみの公開で、護衛艦「ひえい」を通過して横付け
されている練習艦「しまゆき」へ行く。
「しまゆき」は「ひえい」より一回り小さい感じの練習艦で62口径76o単装速射
砲が1基と、「ひえい」に比べると外観だけなら砲が少ない。
手前が「ひえい」奥が練習艦「しまゆき」

練習艦の説明は東長崎機関を御覧の賢明な読者なら、説明不要であろう。
海上自衛隊幹部候補生が教育を受けるための練習艦には、当然幹部候補生が乗り組み
となっているが、練習艦の基幹隊員優秀な海曹や海士が配属されている。
旗艦に乗艦する幹部候補生

練習艦隊は外国にも遠洋航海にも行けて良い面もあるが、大変な面もある。
優秀な隊員が集められているということは、他の護衛艦でなら他の隊員よりも優秀で
ある海士長なら、1選抜で3曹に昇進できる海士長でも、ここでは優秀な者ばかりだ
から選抜されるのも大変らしい。
ひえいの後部

護衛艦ひえいは昭和49年就役の「おばあちゃん」なのだそうだ、昭和49年生まれ
の女性に「おばあちゃん」なんて言ったら嫌われるけれど、艦齢なら結構な年齢とな
るらしい、護衛艦は女性なのだね。
旧日本海軍でも初代「ひえい」海防艦、2代「ひえい」は戦艦として活躍した有緒正
しい艦名で、海上自衛隊護衛艦「ひえい」は海軍から数えて3代目にあたるのだ。
「総員離艦安全守則」

艦内にはいろんな注意書きが貼ってある。
中でも「総員離艦安全守則」は面白い。
1あわてるな。2衣服を着用せよ。3救命胴衣を装着せよ。4早く艦から遠ざかれ。
5集団を作れ。
6無理な泳ぎはするな。などこの辺までは良く解る。
しまゆきの浮き輪

しかし最後の「7水中爆発及びサメに注意せよ。」は・・・、水中爆発は確かに危な
いが、どうやって回避するのだろう、艦から遠ざかれと先に注意書きがあるし、爆発
したら運次第のような気もする。
そしてサメに注意ってどうやって逃げるのだろう、艦が沈んで遭難している者が対処
する方法があるのだろうか?。
誰か教えてくれ、海上自衛隊流の対処方法を是非知りたい、きっと何かあるはず、訓
練もしているのかな?
練習艦隊は呉や横須賀から来ている

午前中の公開は午前11時まで、午後は午後1時からの公開であった。
せっかく来たので、午後1時にも見学に行くが驚いた。
長蛇の列が並び、次から次へと列が延びて行く。
順路では艦橋へも行くのだが、ここは階段も狭く上り下りが大変で、当たり前だが見
学してから降りる者と登る者とでかなりの時間がかかり、公開開始とともに列の動き
が止まってしまった。
長蛇の列は続く

そのため諦めて帰る見学者が続出した。
いっぺんにたくさんの見学者が来たらそりゃ無理だろう。
幹部が「ブリッジの見学には30分から1時間待ちになります、ブリッジを見学しな
いで先に進まれることもできます」と呼びかけるが、狭い通路は見学者で一杯、見学
者を掻き分けて行くのは困難だ。
「よし、掻き分けて進んでやる」と見学者を掻き分けてブリッジ見学者の列を超越す
るとその先には見学者は一人もいない。
海上自衛官とゆっくり会話ができた。
午前中には見学できた飛行甲板も閉鎖、やっぱり早く来て見学する方がお得だね。