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歩兵25聯隊の軍旗損傷誌 軍旗、聯隊旗ともいうが、大元帥である天皇陛下から直々に拝領される軍旗は、ボ ロボロになっても天皇を象徴するため聯隊が命を懸けて守り、聯隊の象徴であり伝統 となる。 軍旗が敵の手に渡ったのは西南戦争の乃木希典の小倉歩兵14聯隊だけで、聯隊旗を 失う時は聯隊の最期でもある。 その際には必ず奉燃される、唯一完全な状態で現存しているのは靖国神社遊就館に残 る1流しか現存していない。 |
歴代聯隊旗手が損傷図や損傷の状態を細かく記録している 軍旗損傷誌は軍旗があるところに、聯隊旗手とともに必ずあった。 この記録は貴重で、房だけになった軍旗はどのように房だけになったのか詳細に解る ようになっている。 歴代の聯隊旗手が命を懸けて軍旗を守ったことも軍旗損傷誌を読めばよく分かる。 戦闘で弾を受けボロボロになった訳ではないことが、今まで私の疑問を氷解してくれ た。 演習などでも解れてボロボロとなったのだ、日露戦争、旅順戦、奉天戦、満州事変、 ノモンハン事件など激しい戦いを戦い抜いた歩兵25聯隊の歴史が凝縮された貴重な 軍旗損傷誌は後世まで残して欲しい一品だ。 |