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ひたすら砂丘を歩く、疲れた・・・。
辺りを見回すと、道路沿いの民家との間には防風林なのか林があって砂丘が拡がって
いる。
やはり海浜へ通じる道は余りないようだ、しかも3月下旬の季節は雪もまだまだ積
もっていて公道との間を遮断しているようだ。 |
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座礁船へ近づく
思い切って自転車を押しながら海浜を進むが直ぐに後悔した、自転車は進まない。
自転車を放棄して行く方が賢明だ、自転車を駐輪できる場所を探す。
良く見ると所々に道路らしき道がある。
しかし、公道に行くことは出来ないようだ。
いたる所に車輌やバギーなどの乗り入れ禁止の立て札を見る。
砂丘の上を歩く、ひたすら歩く、砂の下に雪が積もっていたりして、油断は出来な
い。
当たり前だが砂丘の上を歩くのはとても疲れる。
小一時間くらい歩いただろうか、座礁船が少しずつ大きくなってくる「もう少しだ」
との思いと「帰りもまたこの道を歩くのか」とも思うと憂鬱になる。
途中見物帰りの人達と会うが皆疲れている、そうだろうまだ寒いし、荒れた海を横目
に砂浜を歩くのは楽しいものではない。 |
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「DONG PHONG号」の船尾
余談だが、自衛隊の演習で状況説明がされるが、上陸した敵部隊は必ずと言っていい
程、石狩湾のこの地点から上陸して来るのが想定であった。
ここなら上陸も容易であろう。
道東なら旧軍などのトーチカなどの戦争遺跡もあるが日本海側なのでそれらしき跡も
見あたらず、現在も地雷原や陣地などの障害や構築物は当然ないのであった。
砂丘には塹壕のような地隙(それほど大げさものではない)らしきものもないではな
いが、艦砲射撃されたら簡単に吹っ飛ぶ砂丘じゃ隠れる程度だろう。 |
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ベトナム国旗が翻る
やっと座礁船「DONG PHONG号」までたどり着く。
海上保安庁が黄色いテープで砂浜を囲み船へは近づけないように処置していた。
警備員も立っているので差し障りのない程度に撮影する。
船には船員が寒そうに海を眺めている。 |
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ベトナム船員
船尾の舵も見えるくらい砂浜に打ち上げられているのだから「処置無し」だ。
海浜からユンボが2台土嚢ならぬ砂嚢を作り、海水を遮断して船までの道を造ってい
る。
よく見ると船から縄梯子が垂れ下がっている。 |