東長崎外(国内)北海道

北海道機関長のYS−57取材の巻

(写真/文:神博行)



「YS−57」


 東長崎機関北海道機関長を名乗り、北海道機関長として記事を書いて来たのだが、
どういう訳なのか再三の要請にも拘わらず「写真&文神博行」としか表記されない。
これに業を煮やしたためこれからは「東長崎機関北海道機関長の○×の巻」と書くこ
とにする。
それにしても「イヤだ」と「戦車兵神博行」の肩書きを廃止するのに数年かかったの
に、肩書きを名乗っても頑なにその肩書きが出ないのは何故なのだろう?。

神博行が肩書きにこだわり続けるワケの巻
今年は5年ぶりに北海道でYSが実施された。
東長崎機関を御覧の皆様なら「YS」くらい知っていて当然なので詳しい解説や説明
は不要であろう。YSとは「山桜」のことである。
日米共同訓練「YS」も今回で57回目で、初めて訓練を公開するというので取材に
行った。
かなり厳しい統制のもと実査しされたメディア公開だったため、詳しいことを各こと
も出来ない。
取材できたのは民事と後方支援の現場であった。某駐屯地には日本各地から来た部隊
と米軍の天幕が建ち並び、天幕群の周りは鉄条網で囲まれ警戒厳重で、ゲート通過の
チェックも厳しい。
第一空挺団指揮所の木製の看板が目を引く、いろんな部隊が来ている。
北海道のほぼ全ての部隊から支援に来ているようで、ゲートのチェックは美幌の6普
連の隊員であったし、報道対応の幹部は73戦車連隊の副連隊長であった。
日米や官民の自治体や警察、消防などと協力して有事の際に戦闘に巻き込まれた地方
の国民の保護を担当する部署を取材して、後方支援の部署も取材させて頂いた。
ここでは通訳していた女性自衛官の2曹に注目した。
雰囲気も自衛官っぽくないし、肩章が違うことに気が付いた。
「装甲装輪車」には防弾の操縦手用と車長用のウィンドーが
 予備自補技能出身で通訳をしている、「一般市民」であった。
予備自衛官で階級まであるのだから一般市民ではないとも思うが、自衛官なのか?と
言えば限りなく一般市民の方が近いであろう。
スノーモービル

予備自衛官補出身の予備自の活躍も見られたし、YS取材にも少しは収穫があった。
詳しいことは書いてはいけないこともあるので詳細は書かない。

この取材では、装備品の教育がマスコミに対して行われたり、史料館で日米共同訓練
や戦史教育も行われ、私としてはこちらがメインなのでは?と思った。
 駐屯地史料館は日米共同訓練バァージョンにリニューアルされていた。装備品は第
7師団を中心に11旅団など北部方面隊の装備品が勢揃いしていた。なかなか普段見
られない装備も装着していたり、マニアなら是非みたいところであったろう。

 質問にも快く解説してくれる広報幹部に、今後自衛隊広報が有料化で民間委託され
る時代到来に向けての意気込みが感じられた。
史料館には何度となく入ったことがあったのだが、驚いた武器などの装備品が全く展
示されていない。
日米共同訓練の記念の盾が代わりに壁にかけられていた。
 旧軍関連の説明や、驚いたことに占守島戦史の講義が始まったのには「なんで?」
とは思ったものの面白いことであった。米兵が駐屯地の中を見学していたのも印象的
であった。

 自衛隊を広報するのに有料化にすることになるのなら、きっとこれからは自衛隊取
材も緩和されるはず。
無料で宣伝してくれるのだから、取材する者を大事にしなければ「悪口」は書いても
「良い事」は書いて貰えないなんてことになってしまうかも知れないのだから。
「取材拒否」「事前検閲」なんて論外だね!!!