東長崎外(国内)北海道

平成21年自衛隊紀行-6

(写真/文:神博行)


 基礎訓練では水路潜入、空路潜入、山地潜入、ロープ訓練、爆破訓練、
襲撃・伏撃訓練などなど取材した。
この辺の訓練は体力を必要とする取材ではなかった。
レンジャー学生にとっては厳しい試練の時であったろうが・・・。
重い背嚢を背負う
装備や装具は50キロ近くにもなる

52名の志願者から31名が選抜された、レンジャー学生は陸曹ばかりであった。
胸にはスキーの「指導官」を示すバッチを付けた者も多く、35歳の1曹が最年長
の再先任であった。
重い背嚢を背負い離脱のため走る

しかし36歳までレンジャーに挑戦資格があるとはいえ、35歳で挑戦する1曹が
いるのには正直驚いた。
レンジャーバッチを取得しても昇進や昇給には関係ないし、自分より年下で階級も
下の助教からとても厳しい指導を受けるのはとても辛いことであろうことは想像に
難くない。
着装泳はレンジャー訓練の証
爆薬の説明をする主任教官

 若い隊員が少なく、平均年齢も私が現役だった頃より間違いなく高くなっているし、
妻帯者も多かった。自衛隊の現状がレンジャー教育にも現れている。昔はメガネをし
ている者は資格外であったのに現在はメガネをかけた者がとても多かったのも現代の
自衛官、いや日本人の視力の低下を象徴しているようであった。