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恋するアズィーザ/唄うクレオパトラ12




【会いたい】

 
いつの日かあんなに無邪気に言えた言葉
いつの間にか言えなくなってたね
「会いたい」、ってただそれだけなのに
いつしかためらうようになった
大人になったのかな
それとも君に気持ちが
見えすぎるのが恥ずかしいのかな
私たち変わったのかな
 
君からの電話ずっとずっと
幾夜も、幾夜も待っていたよ
君も辛いって知ってたよ でも
鳴らない電話の前でじっと・・・
君は夢で見たのかな
私のことを 見たのかな
待てなくて、待てなくて泣いた
君に届け 私の想い
 
君がくれた電話 久々の声
いたずらに尋ねてしまったんだ
「あなた誰」なんて
戸惑う君に怒ったふりして
「もう遅いよ」って
君を傷つけたかったんじゃないよ
ずっとずっと待ってただけ
君は愛をつなぎとめたのかな
君が来れないなら私が行くよ
何百キロでも何千キロでも
命がけで君がしてくれたこと
ただ私と会うためだけに
それだけで嬉しかったよ
ほかには何も望んでないよ
君のウインクが照れくさくて
目をそらしてしまったよ
 
素直にさえなればきっと
私たちはもっと早く
一緒に未来を
歩めたのかもしれないね
「会いたい」って言葉さえ
言えなくなった私たち
それが大人になったってことなら
私たち愚かだよね
 
香水を振りかけながら
鏡を見て髭をなでる
そんなしぐさの君に
心を奪われそうだった
鏡越しに目が合った
君の瞳の優しさを
私は今も瞳の奥に
大切にしまっているよ
 
君の瞳は誰かを
恋したりしているのかな
私を見つめていた瞳で
誰かを温かく見守っているのかな
君に会いたいなんて
私、もうこれ以上言わないよ
だから君も私を
遠くから思い出してください
 
きっとその瞳に
私が時折映っているのでしょう
もし違うとしても
何も言わずにいてください
「会いたい」ってそれだけなのに
どうして言えないのかな
そんなプライドなんか
捨てちゃえば楽なのにね
そんなプライドなんか
愛より大事じゃないのにね
アズィーザ・クレオパトラ(AzizA=菊池由希子)のブログ

続く