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日没直後の出発。 指揮官が、広場の向こう側まで先頭を切って走った。 この写真が、向こう側まで走りきって警戒態勢を取る指揮官。 指揮官がポイントマンとして先頭を走るところが、シャミール・バサエフ決死隊だ。 元ソ連軍大尉で、東ベルリンに駐留していた経験を持つ男だ。 ここを1人ずつ全力でダッシュして広場の向こう側へたどり着かなければならない。 何人目の者が、運悪く、ロシア軍狙撃兵の弾を食らうか。 グロズヌイ市街戦では、この1人ずつダッシュが全ての部隊移動の基本になって いて、そのたびに、覚悟を決めたり、ホッとしたりして、精神的にかなり疲れる のだ。 本部から最前線までの2キロをただ行軍するのではなく、この狙撃間隙ダッシュ を片道、10〜15回くらい繰り返すのだ。 |
これが、敵に肉薄するゲリラの先頭をいく指揮官のホンモノの表情。 こういうホンモノ緊迫シーンの表情を撮れる機会は、戦争屋といえど、意外と少 ない。 迫真のアクション映画作りたい人、どうぞ、ご参考に。 |