インフラ海外拠点イラン

アルゲ・バム



イラン西部の巨大遺跡「アルゲ・バム」
ここで紹介する写真は、1992年2月27日のもので、今この遺跡は倒壊して
しまっている。
2003年12月26日の地震で。
遺跡なんぞに関心のない東長崎機関メンバー氏も、この遺跡だけは、他人に勧め
るほど評価していた。
城そのものには特に凄いものを感じるわけではなかったが、城下町ごと、このよ
うに遺跡になっちゃってるところが、イランのでかさ、イランのゆとりというか。
アルゲ・バムは、死人のバムという意味で、生きてる住民は、隣へ全員、引っ越
したのだ。そう、遺跡として城下町の全てを保存するための町ぐるみの移転。

城下町の城壁の上からの光景。
どこへヒョコヒョコ登っても、立ち入り禁止なんちゅうせこいこと言ってこな
い。
ペルシャ文化は、心が広い。
でも、もう地震で今や、ガチャガチャなんだろうね。
まあ、天災で壊れちゃうのも、遺跡の正しい末路だし。
 城壁の中から見る山の景色もなかなかいい。

イランへ旅しようとする知り合いから「どこがお勧め?」と訊かれると、迷わず
勧めていたアルゲ・バム。しかも、夕方と朝がいい。しかし、交通の便が悪いな
どというささいな理由で、「バムへ行く時間はないから、日程的にムリだ」とイ
スファハンやベルセポリスを選んだ人もいたかもしれない。そういう人は、意地
を張らずに思いっきり後悔したほうがいいよ。それくらい、バムの遺跡は素晴ら
しかった。