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電車内吊り広告で、「戦場ジャーナリスト」という文字がこんなにアピールされたこ
とは過去にあるだろうか。ギャルモテバブル現象(麻木〜大桃〜山路事件)を引き起
こした山路徹さんに、戦場野郎たち感謝感激だね。
というワケで、2011年の新年講演会は、以下の戦場野郎大集合トークショー。
場所は、新宿歌舞伎町の地下2階・ロフトプラスワン。
2011年1月5日でした。 |
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とてもギャルにモテそうな顔でもファッションでもないこいつらが、「戦場」ってだ
けで本当にモテるのだろうか。というわけで、「戦場仕事として最も稼げた仕事
は?」という質問に1人ずつ回答してゆくシーンがあった。 |
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黒井文太郎:
ソ連崩壊直前までのソ連モスクワ滞在時です。当時、フリーランスでソ連に滞在でき
ていること自体が特別なことであり、ネタ取りと売り込みは、ほぼ独占状態でした。
加藤健二郎:
イラク戦争です。イラクの現場そのものだけではなく、その後の自衛隊派遣にまで繋
がり、イラクの写真と自衛隊密着取材モノを合わせて、2002〜2006年まで売
れ続け、その間に本を6冊も出版しました。
原田浩司:
会社員(共同通信)なので、利益という見かたはできませんが、ペルー日本大使公邸
占拠事件でゲリラたちに直接会えた取材成功は、その後の人生への影響大きかった。
安田純平:
イラクですね。人質になって帰国し、本を2冊出しただけでなく、全国で講演に呼ば
れて、講演バブルでした。
村上和巳:
イラクで人質になって高遠さんをたまたまヨルダンで撮影していた映像を持っていた
ので、彼女が人質になってから、これがあっちこっちで売れました。人質便乗バブ
ル。 |
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これは、各自が、自分の個性を表した渾身の10枚を説明しているシーン。
カトケンは、戦車砲弾の着弾爆発の瞬間。吠える機関銃の火を捉えた瞬間。中国大使
館に誘導爆弾命中の瞬間写真などど、「瞬間の切り取り」にこだわったセレクトをし
た。 |
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これは、黒井文太郎が撮った、砲弾爆発の瞬間写真。戦闘の瞬間マニアのカトケン
も、この1枚には勝ててないことを自覚。文太郎ちゃんのこの1枚に脅迫されて、戦
闘シーンに通い続けることになる。 |
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主催者・サムライの会の倉内さんは、ギャルモテについて質問してきた。
しかし、カトケン以外は、ちゃんと正直に答えなかったような気がする。
カトケンは、戦場ギャル本「女性兵士」を出版した直後なので、隠し立てする発想な
んかないのだが、他の皆さん、いろいろ事情がある人生のようで。カトケン以外は全
員、幸せな家庭もってる妻帯者だし。カトケンはバツ1。 |
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日本の戦場ジャーナリスト・カメラマンのギャルモテ事情を最も幅広く深く把握して
いる坂本慎平氏(元APF通信/山路徹さんの部下)が客席に来ていたので、証言の
ためにマイクが向けられた。坂本慎平さんは、戦場カメラマン界の天才といわれてい
る今枝弘一氏の片腕である。今枝さんの活躍は1986〜1991年と短かったのだ
が、インパクトが凄すぎたので、同世代活躍カメラマンの脳裏を離れない。
現場で今枝氏と会ったことのあるカメラマンは、「今枝がそのまま報道界に残ってた
ら、俺なんか出てこれなかったよ」゜「なにしろ、フィリピンで会ったときの今枝は
格好良かった」という。カトケンは残念ながら、現場で今枝弘一氏には会えていな
い。
というわけなので、坂本慎平さん、いつの日かアレンジ、よろしくね。
戦場ジャーナリスト・ギャルモテ現象の謎 |