オープニングからのテンポがよくて、後半へ意識を繋ぐのに良い編集構成だ。 ローアングルのカメラワークはなかなか好きな構図が多い。特に、高円寺駅前で の飲み会のシーン、どんどん参加者が増えていく様子、時間の流れと雰囲気の変 化をうまく表現しているその秘訣のひとつに、このカメラワークがありそうだ。 酔っ払い視線というヤツなのだろうか。
監督の増田俊樹が、現実に、こういう生き方してた「やさぐれ」なので、自然 と、こういう表現ができるのだろうか、それとも、映画監督としての高等芸術感 性なのだろうか。いずれにしても、距離感やその他もろもろ、かなり工夫をして の賜物ではないだろうか。ただそのまま録ってうまく作れる構図ではなさそうだ。 モテない童貞同盟くんたちは、モテない男のオーラが出てなかった。映画俳優と して適格な人たちには、ギャルギャル未体験のモテない男は なかなかいないのかな。
いずれにしても、最後まで、ストーリー展開への興味を飽きさせず、1時間40 分が短く感じる映画でした。地域テーマを高円寺・阿佐ヶ谷であるとわかりやす く表現しているのも、観ている側の連想力を広げてくれていい。こんどは、ようこそ、東長崎(豊島区)へ・・
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