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ウォー・ダンス(ウガンダの強敵)




アフリカの長期内戦国ウガンダ。そのウガンダの中でも、「紛争地帯」として差
別視される北部パトンゴから、全国音楽大会に出演するパトンゴ小学校の生徒と
先生たちのドキュメンタリー。難民村て゜生活する子供たちが、全国大会にチャ
レンジするということで、ありとあらゆる不利な局面があるのだが、自分の村以
外の情報がないがゆえに「自分は一番だ」と確信していることが強味の子もい
た。で、この強気は、大きくプラスに作用することになる。

アフリカの音楽レベルの高さは、あの原人ドラマー「のなか悟空」でも認める。
この映画は、難民支援系の映画でもあるが、その高いレベルのアフリカンミュー
ジックを教育指導面の基礎から味わえる音楽映画として見たほうがいい。たった
1ヶ月の特訓で、あれほど高いレベルのリズムを習得できてしまうのかと、音楽
をやってきたた者なら、驚く場面もあるだろう。

なにしろ、小学生の大会なのに、8部門に渡って勝負をしなければならないとこ
ろからして、音楽のレベルの高さが感じ取れる。聖歌部門、楽器部門、創作ダン
ス、民族ダンスなど、8部門全てを、ひとつのチームが戦い抜くのだ。各部門別
にチーム編成するのではない。楽器は、パトンゴ難民村の場合自分たちで作れな
ければ、なりたたない。つまり、楽器製作から大会は、始まっている。

ドキュメント映画なので、各校のアフリカンダンス、アフリカンミュージックが
堪能できる。この映画を「かわいそうな難民たちまの頑張り物語」として観るの
ではなく、高いレベルの音楽ドキュメント映画として観たほうが、難民たちの頑
張りに敬意を表していることになる。そして、ネタバラシは避けたいので曖昧な
表現になってしまうが、難民村の小学生たちの演奏は凄いことになってしまう。

カトケンも、バグパイプ奏者として、驀進ミュージシャン人生やってるわけだ
が、このドキュメント観て、難民村の子たちに、かなり多くの点で負けた気がす
る。つまり、難民村の子たちは、かわいそうな子たちではなく、強敵だ。