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映画「アディクトの優劣感」




まず、デジタル・フォトメーション、通称「デフォメ」。
高画質デジタルフォトカメラで連続撮影した実写画像をアニメーション的に1枚
1枚加工する手法。静止画像の連写になるため、ドラッグ効果を連想させる。ま
た、髪の一本一本までもが識別できる高画質は、ハイになってる感覚かも。た
だ、この本編全体にわたって、デフォメを駆使しまくりすぎているため、その高
画質度に慣れてしまうのが惜しい。普通映像と高画質画像シーンを組み合わせた
ほうがよかったような気もする。とはいえ、今、ホームビデオも、AVCHD方
式などによって高画質化していることをおもえば、この高画質感がふんだんに味
わえるのはなかなかいい。

優劣感というテーマの中で、最初のコインロッカー絡みのシーンでの優越感に
は、「これは、このような経験をしたものだけがわかる優越感」というものであ
り私の人生経験からも共感をもてたが、ポジティブ自殺については、なんかパッ
としなかった。これは、原作者が実際に経験したことのある事象と、そうでなく
想像先行で組み立てた事象の違いだろう。
    (加藤健二郎)
用語の説明集があった。
戦争映画も、こういうの必要だね。

配給:天空
宣伝:太奏

監督:藍河兼一
プロデューサー:小出正之

キャスト
沢村純吉、青山華子、吉武優、シュ・レイアン、渡部遼介、石井あす香


2007年12月22日より、渋谷Q−AXシネマにてロードショー


アディクトの優劣感