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船越 桂 --森から来たささやき-- Katsura FunakoshiWorks:1980-2003 2003年4月12日(土)〜6月22日(日) 10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで) 東京都現代美術館 ================================================================================ <感想1> ガンダム城のマダムより、船越桂回顧展の招待券をいただいた。 24年間の作品が展示されているのだが、とても20年以上の時間が経っていると思えない ほどの統一感=まなざしがあった。彼の作品は、みな独特の表情---意志的で、柔らかさと 凛とした硬さと、静かな瞳と繊細な色彩感---を持ち、決して主張してないのに存在感がある。 周囲の空気まで色づかせる雰囲気がある。大理石の瞳は、見る角度によって、見る人の気持ち によって、表情を変えるから、誰もが作品とじーっと見詰め合ってしまって、展示会場の空 間は、ちょっと独特な空気が漂っていた。 作品が出来るまでのビデオも上映されていた。おおきな楠の幹が1ヶ月でもうひとつの生命 を宿す魔法のようだ。豪快な作業時は大工そのもの、顔の詳細を仕上げているときは、口が 半開きになって化粧中の女のように、作家が変身しているかのように見えたのが、妙に納得 できた。そして、作成中の船越氏のシャツの色が、日替わりでカラフルに変化するのが、 また面白かった。 (となりはジブリ) ================================================================================ |