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「シカゴ」試写会



「シカゴ」

監督 ロブ・マーシャル

出演  レニー・ゼルウィガー
     キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
     リチャード・ギア
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<感想2>
オール・ザット・ジャズ!!

いつも思うのですが、映画の宣伝は勝負です。
そこへいくと、この「CHICAGO」の映画宣伝(とくにテレビの)は、ちょっと損して
いるような。受賞作品というだけで十分なんでしょうけれども。
一方、チラシのフレーズはぴったり。「この街では、銃弾一発で有名になれる。」

日本にはミュージカルが苦手な方が多いそうですが、わたしはもう生活丸ごとそん
な感じで、急に歌いだしたい心境になるので(笑)、あまり違和感がありません。
ボブ・フォッシー(ミュージカルの神様と呼ばれた)の作った有名なショービジネ
スの作品、というくらいのことは知っていましたが、まさかこんな内容だったとは。
これは名声を得るためには手段を選ばない二人の女と一人の男の話。
唖然、爆笑。奢れる者も久しからず、しかし転んでも只では起きない、裏シンデレ
ラストーリー(笑)。この映画にでてくるまともな人間はただひとり。そして彼が
一番不幸だったりしてしまうから、気の毒やら可笑しいやら。



特に何かを期待してみたわけではなかったのですが、圧倒されたのが、歌とダンス。
本職ではないのに、ハリウッドの俳優というのは本当に何でもできなければならな
いんですね。
助演女優賞を取ったキャサリン・ゼダ・ジョーンズ(ヴェルマ役)が一番最初にクラ
ブで踊るシーンがあるのですが、これが迫力のパフォーマンス。ジャン、と終わっ
た瞬間に、思わず拍手しようと手が宙に浮きました。
リチャード・ギア(ビリー役)が歌って踊るなんて想像を超えます。それだけでちょ
っとおかしい。
主演のレニー・ゼルウィガー(ロキシー役)は、「ブリジット・ジョーンズ日記」
(わたしは観ていないのですが)の女優だったんですね。全然イメージが違います。
これからご覧になる方へ、一番かわいい顔した彼女が、実は一番したたか(笑)。
そのしっかりもの(=悪)ぶりが笑えます。

わたしは、歌の中の「ジーャズ」というあの云い方が、まさにショウビズという感
じを醸し出していて、気に入っています。クライマックスのステージは「うーん、
お見事!」という感じ。
気に入りといえば、刑務所の女看守頭のキャラクター。普通に台詞を云っているだ
けでは、ありえない面白さ。これはミュージカルならではなんでしょうね。

                                                         (ゾム側)
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<感想1>
「この街では、銃弾一発で有名になれる」というコピーそのまんま。

人気を得るための必須条件は、美人と殺人経験で、あとはどれだけ悪い
ヤツになれるかが勝ち残れるかどうかを左右する、悪女杯争奪戦ドラマでした。
とにかく、悪いもん勝ち!いとも簡単に人を殺し、殺される方が悪いと開き直る
女たち、とっても居心地のよさそうな刑務所・・・。
登場人物の中でいい人は、のしあがりギャル・ロキシーの旦那エイモスくんだけ!
シカゴっていったいどんな街なのよ?

ま、・・・つまんない疑問は置いといて。
メリハリがきいた無駄のない流れで、しっかり楽しむことができました。
歌詞もセリフとして機能していたし。なんといっても、「マスク・オブ・ゾロ」
や「エントラップメント」でもしなやかな身のこなしを披露していたキャサリン・
ゼタ=ジョーンズが最高。美しく力強く、声も身体も表情豊かで、最後のレニー・
ゼルウィガーとの踊りでは、力の差が出すぎちゃってハラハラしちゃいました。
キャサリンのオーラは凄い。でも、かわいいレニーのほうが悪いヤツなのね〜。

              (ガンマ)
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