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<感想1>
グランパ役の菅原文太が、底知れない優しさと秘めた強さを持つ役を
楽しそうに演じていた。見ている人に伝染しそうなニコニコ笑顔は、
いざというときには突然、冷徹な表情になる。その落差がまた頼もし
い。いいね、こういうじいさん。「グランパがいるだけで何かが起こ
る」というコピーそのまんまだ。実際、いろいろコトが起こっていく。
ホリプロタレントスカウトキャラバン2002グランプリでこれが初出演
となる孫娘の珠子役 石川さとみは、なかなかパンチのきいた演技で
びっくりさせてくれた。ぶっとい眉毛で、素朴な田舎っぽさも出てたし。
殺人罪でムショ帰りのじいさん、いじめ、暴力団、ぎくしゃく家族、
というキーワードからの暗い連想は見事に裏切られ、全編、あったか
い雰囲気で、話も淡々と進行していく。でも、そのそっけなさが、
テーマを浮き彫りにさせているようで好感が持てました。人間って捨
てたもんじゃないよね、と思わせてくれる。
そして、やっぱり、「強くなければ優しくなれない」ということを改
めて確認した映画だった。
囹圄っていう難しい言葉を覚えました・・・。いつまで覚えてるかな。
囹圄(れいぎょ)−ひとや。罪人を入れておく場所。牢獄−
(たまお)
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