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「マイノリティ・レポート」試写会



「マイノリティ・レポート」

監督・スティーブン・スピルバーグ
出演・トム・クルーズ
      コリン・ファレル
      サマンサ・モートン
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<感想1>

『カラー・パープル』以来、説教臭くて、『A.I.』ではついに耄碌したかと
思わせたスピルバーグだけど、これで名誉挽回?
しかし、『時計じかけのオレンジ』や『ブレード・ランナー』を彷彿とさせる
シーンが多い割には、脳天気でご都合主義のエンディング。
スピルバーグならではの、クサさですね。
教訓としては、表面的にいかにもよき理解者を装っている人間ほど、
実は悪いヤツってことですね。話のわかりすぎるエラい人は、気をつけな
くちゃいけない。

でも、プリコグという存在自体、とんでもない人権侵害で、あんなもの
を公にヒーロー扱いする社会なんてのは、根本から腐っていて、どう
手をつけても世直しは不可能だと思うのですが・・・
あと、スピルバーグは、英BBCのジョーク番組『モンティ・パイソン』の
ファンに違いないと確信しました。「ヤカモト」という日本人風の名前、
『モンティ・パイソン』のコントにも登場します。
暗くてコマ落とし風のシーンが多くて、ちょっと目が疲れるか。
CGカットと、ふつうの本編の画質の違いが目立ちすぎるきらいも。
特殊メイクは、超ド下手でした。
とはいえ、退屈させないのは、素晴らしい。それだけに、エンディングが
なおさら惜しいか。

                                                     (銀色の巨人)
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