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「エネミー・ライン」試写会

「エネミー・ライン」
BIHIND ENEMIY LINES
監督:ジョン・ムーア
出演:オーウェン・ウィルソン
      ジーン・ハックマン
2001年 アメリカ
生き延びることが、彼のたった一つの武器。
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<感想>
カールビンソン、F−18、絵になるシーンから始まるオープニングの躍動感は
なかなかイイ。射出座席のシーンもあんなに詳細なの初めて見たよ。主役は全能
なスーパースターだが、アメリカ軍のシステムの中で満足しているという米海軍
広報映画っぽいところは、現在のアメリカ政府の政策
と意志の表れと見れば、時代を反映している。まあ、ストーリーはおいといて、
本物の空母、戦闘機、ヘリ、戦車、装甲車などが派手に暴れ回るのは嬉しい。最
近は、こんなB級ストーリーでも、本物をこんなに使ってくれるんだなぁ、と思
うと、戦争アクション映画の将来は明るいかな。

                     (本物志向者)

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アメリカらしいアクション活劇。
ボスニア戦争とその中で実際に起こったスレブレニツァの虐殺、
NATO軍機の墜落などを取り入れて、フィクションにしている。
ボスニアの情景、セルビア軍兵士たち、セルビア部隊の装備など
リアルだし、カメラワークも素晴らしい。
しかし、墜落した米兵が逃げ切れてしまうところなど、
やっぱりアメリカ映画だなと思わせる。
しかし、本物の空母や戦闘機などのシーンは、さすがである。
アメリカは、最近この手のアメリカ至上主義、愛国主義、正義の味方
的映画が多いが、これもプロパガンダの一環と考えれば納得か。

                                                     (SM)
													 
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米海軍のPRビデオかと思うほど、アクションがカッコいい映画だった。
汗と涙と根性の超人パワーぶりがすごい。真実との乖離はともかく、
観た人どうし話のタネになることは保障します。
9・11以降の自粛の反動みたいなイケイケぶりなのだ。
監督は、ボスニア紛争時に現地取材してるのがウリ、みたいなんだけど、
いいのかなあ。ま、観るほうも最初は、ストーリーなんかより主役の
オーウェン・ウィルソンの鼻の形が気になってしょうがなかったし・・。

                                           (えこのみーらいん)
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 この映画みたいなカメラワークって、最近のハリウッド映画界の流行なんですか
ね?他にもいくつか同じような手法のヤツを見た事があるような。特に緊迫した場面
とかで、一つの被写体を多角から撮る(しかもめまぐるしく、細かなアングル移動
で。コマ送りのように)。CMとかでもよく使ってるよなあ。
 テーマに報道もからめたところはなかなか面白いですね。「セルビア人の残虐行為
を世界に知らせるために命をかけて逃げ延びるんだ」というのもそうだし、実際の
ニュースの中継の画面とかも。安っぽいッちゃあそれまででしょうが。主人公が地雷
原に進入する場面でも、ビデオカメラを持って追いかけているという感じをしつこい
ほど出してますね。主人公が走ると、画面が揺れながら後姿を追って、止まると前に
回るという。

 ツッコム所はもちろん沢山ありますが、クロアチア人が一回も出てこないのと、セ
ルビア側の親玉がイラクのフセインに似ているのが気になったなあ。
 ともあれ、大変面白く見させていただきました。隣に座るSM氏の体格がでかいの
で、やたらと窮屈な思いをしたのが特記事項です。

                                                      (きゅうくつ大好き男)

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ああ、怖かった。
監督はコマーシャルフィルム制作の出身だそうだが、
CGを使いまくり、フィルムの撮影回転数を変え、
現実離れした短いカットを重ねて、緊張感を出す表現は
まさに数秒間の宣伝効果に命をかけるCM屋さんの世界だ。
肉眼で絶対に見えないはずの映像なのに、
リアルなような気がするのがすげい。
撮影回転数を変えるという技法は、私も昔ニュースの映像で
使ってみたことがあるけど、
なるほど、ああいう場面で使うと効果があるのかと、勉強になった。
アディダスのジャージを着たセルビア兵がかっこよくてしびれる。
いるいる、あんなやつ。
主人公が撃墜されてから、逃亡、救出までの時間に、
食事のシーンもなかったし、
夜のシーンは一回しか出てこなかったけど、
実はたった二日間の出来事なのかな?
アブハジアの山中でそっくりな状況があったことを思い出して、
風景もそっくりだし、背中がぞくぞくしたよ。
ヘリコプターがミサイルを撃つとき、
ミサイルは音速よりも早く飛ぶので、
本当は我々には着弾音しか聞こえないのだけど、
でもやっぱり発射音が聞こえた方がいいし、
“ブシュワ〜〜〜〜!”っていうあの音が怖くていい。
米国は偉大な国だなあ。
こんな映画作れる国に、ムスリムが戦争で勝てるわけがないよ。
ガンダム系アニメそっくりなF18のドッグファイトシーンは
あれを見れただけでも元が取れたような気になった。
あ、タダだったっけ?
ますますステキ!
スターリングラードやフォーリンフィールズとは大違い。
それぞれ別のギャルを連れて行ったのですが、
二作とも大不評だったので、「戦争映画はギャルもてに禁物」と
思い込みつつあったのですが、
今回だけは一緒にいったギャルも喜んでくれました。


                                                      (シャル美ーライン)