-------------------------------------------------------------------------------
<感想>
表現者の苦悩と試行錯誤を100年分、はや回しで見ることが出来る。
教科書にも登場するモディリアーニやデ・キリコの作品もあるが、
時代と共に移り変わっていく、表現手法の推移が面白い。
ロシア・アバンギャルドやニューヨークなどからの影響は、
悩みの振幅の大きさとも言えそう。
現代のナンデモアリと思えるアート表現は、こうした先達の苦労があって
なりたっていて、ひょっとしたら100年後は、ナンデモアリではなく
「制限されていたんだね」と評されるのかもしれない。
ピーノ・パスカーリの「32m2ぐらいの海」が、おしゃれだった。
遠くからは、グラデーションに彩色された巨大なタイル群に見えたものが、
実は薄い水槽が彩色された水で満たされていたのだ。
どんなジャンルでも、表現したいものと表現方法の間には、
永久に埋まらない溝があるのだろうか。
ということを考えさせられた。 (ブロック)
------------------------------------------------------------------------------
|