|
華麗なるアールヌーボー 「花の様式 ナンシー派展」 Bunkamura ザ・ミュージアム 2001.7.7 → 8.26 われわれの根源は杜の奥にある 苔のむすところ、泉のほとりに |
--------------------------------------------
<感想>
ナンシー派ってなに?
パリとともに、アール・ヌーボーで他の追従を許さなかった
ドイツ国境に近い町の職人集団。あのエミール・ガレもその一人で、
不思議な色合いのガラス器が数点展示されていた。
園芸集団でもある彼らの作品は、ときどきグロテスクなまでに
自然を忠実に模していて、ナンシー派の様式で統一された部屋は
デコラティブなのに、植物園の中のような奇妙な空間だった。
カラフルなスクリーンでカーブを描きながら仕切った展示方法が、
なかなかしゃれていた。
こんな浮世離れしたイメージの作品が、鉄鋼業バブルあっての
ものだということが、新鮮だった。
(リモージュ)
|