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   <感想>   
 
   ガルシア・マルケスの息子の初監督作品。
   新人監督作品なのに、大物女優がたくさん出演。なぜ?
   それだけの予備知識で、でも、それだけで観たい、と思った作品だった。
   
   果たして、期待は裏切られなかった。
   脚本を読んだ女優が、演じたがった理由がわかった。
   いろんな見方によって、一粒で何度でもおいしい。
   連想したものは、たとえば、
   5つの窓がある多面体。
   それぞれの窓から中を覗くと、同じものなのに、
   見えるものがちがう。
   ベッドとドアの物語。
   5人の女優以外にも画面に出てくるすべてが、なにかを語っていた。
   エッシャーの絵。
   主役と脇役がどんどん入れ替わる。
   映画「マグノリア」
   近くにいるけど、基本的に関係ない人たちの話。
   高村薫。
   異性によって、ここまで描かれてしまうと困ってしまうね。
   (と、男同士の話が多い高村薫の小説を読んだ男性は、
     思うことがあるのだろうか?)
   ・・・続く
  そして、観終わると、なぜか元気になれて、すごく得した気分。
  大好きな 父ガルシア・マルケスの作風とは、ぜんぜん違ったけど、
  今から「次回作」が待ち遠しい。
  ロドリゴ・ガルシア。これがデビュー作だなんて、タダモノではない。
                                                                              (HM) |