活動送られてきたグッズ(書籍以外)


「スターリングラード」試写会


     




「スターリングラード」
 @ 九段会館
 The enemy at the gates
 2001年アメリカ・ドイツ・アイルランド合作
 (2時間12分)


  ストーリー  (招待状より)
   愛するターニャ、今日も僕は君のためにまたひとり敵を撃つ。
   第二次世界大戦で最も悲惨な末路を辿り180日間にも及んだスターリングラード戦。
   ナチス・ドイツ、ロシア両軍合わせて100万人もの命を散らしたこの死闘の中で、
   生きるために、愛する者を守るために一撃必殺の正確さで次々とドイツ兵を殺し、
   自らの意志とは裏腹に英雄に仕立て上げられてしまった若干25歳の天才スナイパー、
   ヴァシリ・ザイツェフ。総制作費8500万ドルの巨費を投じて製作された本作は
   主人公ヴァシリに、ハリウッドで成長著しいジュード・ロウ、理想に燃える若き将校
   ダニロフに「恋におちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズ、
   美しきレジスタンスの娘ターニャに「アイ・ウォント・ユー」のレイチェル・ワイズ、
   そして宿敵ナチス・ドイツのエリート将校に「アポロ13」のエド・ハリスといった
   実力派俳優が結集。愛と友情、夢と理想を奪われていく若者たちを描いた感動の
   ヒューマン巨編が誕生した。
  

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  ソ連軍兵士になるような立場の人生にならなくて
  良かったと思ったよ。まあ、旧日本軍もかなり
  非人道的だったというが、負けた日本軍は、その
  非人道ぶりか消滅し、勝ったソ連軍は、
  その非人道ぶりが残ったことを思うと、
  世の中、勝てばいいってものではないってことですね。
 
  それにしても、市街戦をしつつのラブシーンなんて、
  戦争映画の中のラブシーンは、ほとんどの場合、
  映画の質を下げてる。大衆受けを狙ってるつもりだろうが、
  単に、ストーリーの緊張感が中断されるだけ。

  軍事マニアにとっては、なかなか見応えあるよ。

  装甲列車、T-34戦車、3号戦車、ハインケルHe111、スツーカー。
  ハノマーグ。                                      
                                                (加藤健二郎)
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   ジュード・ロウの映画だった。ストーリーに深みが足りない分、俳優が補っていた感じである。
   つまり、観て損はしないと思う。

   80%くらいは戦闘シーンなのだが、とても絵画的な描き方だったので、歴史的な死闘という
   印象は薄かった。主題が、スターリングラード戦というより、それを舞台にした一人の若者
   だったからしかたがないのだが、もったいない気がした。史実が偉大すぎると描く側の
   力量がないと負けてしまう例なのかもしれない。
   それでも、スターリングラード戦はおろか、ソ連軍についてほとんど知識のない私にとって、
   びっくりするエピソードも登場して勉強になった。西側の映画でソ連軍側の立場で撮影される
   ことはなかったのかもしれない。そういう意味で、この映画の製作に敵役のドイツが加わって
   いるのが興味深い。
   個人的には、ジュード・ロウの美顔を拝めたから満足であるが、アノー監督というのは、
   かっこいい男の映画を作りたい人なのだろうか。
   ついでに、最後のエンドロールがせっかくロシア・アバンギャルド風デザインだったのに、
   キリル文字じゃなくて残念。
                                                                              (HM)