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<感想1>
著者の兵頭二十八氏自身が、この本のことを「読者が本当は分かっていなくても、分かっ
た気になれる」と評している。そして、すべての学者は、そこからスタートしているのだ
から、それでいいんだと続ける。軽いノリで対話形式で書かれているが、その1つ1つに
含まれる内容の濃度、専門的分析には、凄い高いレベルの「?」が凝縮されている。この
「?」が対抗不能点かもしれない。。兵頭氏の本音として「これくらいのタネ明かしをし
たところで、そう簡単に、このワレの水準まで追いついてくる者はおるまい!」という自
信がありそうだ。いつしか、私があまり根拠のないネタで推論したところ、それに対する
説得力のある論理的な否定が、この本の中でやんわりと述べられていた。ちゃんと応えて
くれる義理堅さも、こりゃスッゲェもんだ。 (加藤健二郎)
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