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学校で教えない現代戦争学


「学校で教えない現代戦争学」
 文民のための軍事講座
 
 著者:兵頭二十八
 画:小松直之
 並木書房
 ISBN4-89063-156-9
 
 東長崎機関提供の写真が9枚掲載されている
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<感想1>
2ページ見開きを1項目とし、タイトルに対して明確簡潔にに説明するという構成で、約
100の項目がある。著者の立場からすると、この構成で1冊の本になるボリュームとす
るのは大変な作業だと思う。並木書房の社長・奈須田氏は、「素人がとっつきやすい作り
にしたほうが売れる。この本も、初版5千はすでに完売しそうな勢いで、増刷になりま
す」という。

しかし、2ページ見開きで簡潔に説明できるほど軍事の解説本は甘くはないので、せっか
くの兵頭氏の知識が活かされず、中途半端な内容になってしまっている場面がある。「こ
れはこうである」という簡潔説明はなされているのだが、「なぜならば〜、」の記述を十
分にするゆとりがなく、また、専門用語の解説も素通りせざるおえない。

奈須田氏は、「兵頭さんの今までの本は、論点が進んで深まってゆくに従ってテーマが移
り変わってしまうのが難点、2ページに限定すれば、テーマが変わってしまうキケンは少
ない」という。3千人はいる、といわれる兵頭ファンの読者たちは、この構成をどう見る
だろうか。私の感想としては、兵頭二十八のおもしろみが削がれているように感じた

                      (メルゼール)

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