「田中真紀子の正体」（草思社）
著者の上杉隆氏から贈呈された。


（感想）

上杉氏の前回の著書「田中真紀子の恩讐」を読んだときには、田中真紀子は困っ
た人だと思った。しかし、外務大臣になったマキコに対する印象は違う。マキコ
が問題児であることはすでにわかっていたことなのだから、あえて外務大臣に任
命した小泉純一郎が全て悪い。自分の人気取りのために国政にトラブルを呼び込
んだ小泉こそ犯罪者なのだ。外務省職員は小泉を恨むのが筋だ。マキコは、大臣
になってから問題児になったのではなく、もともと問題児だったのだから、マキ
コは世間の期待を裏切っていないことになる。

マスコミ上層部と政治家が、なぜ田中真紀子をちやほやしたか。それは、田中家
（角栄）に金品を貰ったりして、つっつかれたくないネタを握られているからだ
といわれている。なぜ、著者上杉氏はそこを突かないのか。著者もマスコミ人間
であり元政治家秘書あるため、そこ突かないのが暗黙のルール？
　　　　　　　　　　　　　                              （加藤健二郎）